「線が生きている」「瑞々しい気持ち」になれる画文集。

天女のおどる星:

古瀬 和寛 画文集

古瀬 和寛/著

発売日:2017年5月14日

500円税込

装幀

カバー/22世紀アート

デザイン/22世紀アート


発行形態:電子書籍

ジャンル:アート、写真集


 絵画の世界において、「線が生きている」とは一 体どういうことなのだろうと考えます。かたちを描き出すという本来の役割とは別の次元で、線の素朴さそのものに、観る者の心に暖かな感覚を呼び起こす力があるのでしょうか。

 このたびの画文集の制作は、30年ほど前に描いた裸婦デッサンを引っぱり出すことから始めました。そのときの線が、私の心の中にある意味で衝撃のように残っていたからです。これらの素朴な「線の記憶」は、後に描くことになる天女たちの中にもたしかな命を燃やし続けています。

 よく絵を描いている暇があるな、と言われることが間々あります。

そんなときには、描くという行動は指とからだの複合筋トレであり、どう描くかのイメージは脳の活性化の実践なのだ、と笑って誤摩化します。我流のアンチエイジングというわけです。

 描くことは、想いを伝えることでもあります。いま日本は、国の憲法を戦争法にされることに眼を瞑るか、いや、それは許さないときちんと訴えるかの歴史的分岐点に差し掛かっているのではないでしょうか。先日、『鳩と少女』をご覧になった方が「あれ、嬉しかったです」と笑顔で話しかけてくださいました。『天女の祈り』の絵の前に立ち、「じいんと、響きました。好きです。」といった言葉をいただいた時も、心から励まされました。

 描くことを通じて瑞々しい気持ちをいただけることを、いつまでも大切にしたいと思っています。

 

 


著書プロフィール


古瀬 和寛(ふるせ • まさひろ)

長野県生まれ、創作画人協会会員

1957年 名古屋大学医学部卒

1972年 ハノーファー 医科大学留学 · 滞欧

 

1999年

創展奨励賞「ミロンガ イン ブエノスアイレス」

2001年

創展創作画人協会賞「天女まどろむ」

2002年

ハートアート イン メキシコ~ 日墨芸術交流祭~ 、名誉作家認定証「タンゴ 炎」

2003年

上海双龍祭・中日美術作品交流展、上海大華褒章「天女の昼寝」

美の革命展インルーブル、カルーゼル ドウ ルーブル

グランプリ「タンゴ 心の会話の場合」

2004年

A.M.S.C.( 国際美術家協会選考委員会)、現代日本代表芸術家賞「白い夢」

環アジア教育芸術家交流展、環アジア文家交流者楯「ブルースがきこえる」

2005年

アート フロム ジャパン~ 黄金芸術の宴~ 、ドバイ政府文化交流賞「ひまわりは太陽になる」

ビブロスト国際芸術家大賞「雲の上の結婚式」

2006年

レンプラント生誕 400 周年記念ファン ・レイン芸術大勲章「天女と渡り鳥は友達」

ネオジャパニズムインタヒチ、タヒチ大統領賞「元気に行っておいでよ」

ワールド ピース アー トエキシビジョン イン メキシコ「わたしが守ってあげる」

2008年

ザルツブルクジャパンアー トフェスティバル、グランプリ「タンゴ・ポニー テールの娘」

2009年

日仏造形フェスティバル名誉賞「ピエロになった天女さん」

2013年

創展クリティック賞「青の世界」

 

書籍収載

2010年

VERY BEST ARTIST COLLECTION 遊美堂「ブルー タンゴ」

2012年

WORLDWIDE PREMIUM 遊美堂「赤い髪飾りの女」

2015年

国立エルミタ ー ジュ 250 周年記念 花と人間「音と風は友達」

BELGIUM HANNME ACADEMY 150TH

ANNIVERSARY ANTHOLOG

「天女光芝」、「銀河列車」

2016年

日伊芸術の騎士団~ 日伊国交樹立 150 周年記念~「 花を撒く天女」収載

日仏芸術家倅人伝~ 太陽王ルイ14 世没後300 年記念~「 天女の祈 り」収載

 

個展

2011年

ヒルトピアアー トスクエア(東京・2 月)「レマン湖の朝」、「タンゴ 心の会話の場合」ほか

2016年

エチエンヌドウコー ザン ギャラリー( パリ・5 月)

「酒場で天女夢をみる」、「赤い花飾りの女」、「瞳」ほか

 

電子書籍

2016年

天女とぼくの旅日記「22 世紀アート」

画文集 女人点描「22 世紀アート」

 


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コメント: 2
  • #2

    3代目ざるそば (土曜日, 30 12月 2017 13:50)

    ともすると、アーティストが自身の作品について子細に語るという行為は嫌われがちだ。しかし本作品集でのテキストは、決してただの添え物でも解説文でもなく、絵と一体となり相互にイメージを膨らませあう「表現」として見事に成立しているように感じた。特に「天への祈り」は、戦争で多くの死者を出した街で育った私にとっては、眺めているだけで意識が天へ引きずられていくような神々しさを覚えてしまう。ぜひ実作品をこの目で直接眺めたいと感じた。

  • #1

    いよしま (水曜日, 06 12月 2017 13:18)

    しなやかな線の軌跡とユーモラスな著者の言葉とが響き合い、あたたかな天女の呼吸を息づかせている。

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