「時空の職人」 

 

時間 (とき) を駆ける個性─ 

 

熊本県在住・作家

志垣 英雄(しがき ひでお)



地球の物語:500円 税込み(電子書籍)
地球の物語:500円 税込み(電子書籍)

地球の誕生から46億年の長い時に基づき、「人間」「自然」の本質を描き出す「物語」としての歴史。

 

  それを時間のはじまり(地球の始動)から生命誕生、またその進化と時系列に追い、見事に結晶化させた本書は、本当の意味での今この時を、歴史を遡ることで見出してゆく。

 

  著者は次のように書く。「地球は最初の偶然(衛星の衝突)から、そのあとの必然の中で変化し続けている。世界では今、「環境」が大きく取り上げられ、環境問題としての地球温暖化抑制や自然保護が叫ばれている」。その執筆活動に生かされたのは、知識や知恵もさることながら、自分自身の半生(人生経験)にあったとする。学生時代から様々な事柄に疑問を抱き、決して既成の知識を鵜呑みにしなかったことが、本書の執筆には大きく作用している。また仕事に関する哲学を手中に収め、仕事と人生を別のものとする潔さには、目を見張るものがある。

 

  このような哲学を持っているからこそ、時空の展開を異次元の世界として認識することが可能だったのであろう。それはまさに「物語」としての歴史という観点があってこその人間像であり、また作品世界なのかも知れない。

 

  多くの経験を基にして、それを単なる経験談とせずに、簡単には理解不可能な時間のはじまりから、進化の過程を経るごとに増して行く人間への愛情を感じさせずにはいられない、そんな一冊である。

 

文/菊地 道夫

 



Q & A


 

○ プロフィールについて

 

1957年 熊本県生まれ。 

1964年 鏡町立鏡小学校入学

1970年 鏡町立鏡中学校入学

1974年 国立八代工業高等専門学校(現熊本高専)入学。

1979年 株式会社 白石基礎工事に入社

1994年 同会社退職

1995年 株式会社 木村建設に入社

1996年 同会社退職

1997年 合資会社 湊屋コンサルタントサービスに入社

1999年 同会社退職

2000年 株式会社 土井組に入社

2005年 同会社退職、現在に至る

 

  

―生年月日を教えてください。

 

志垣:1957 年熊本県生まれです。

 

―幼少期はどんな少年でしたか。

 

志垣:幼稚園児のときはヤンチャ坊主でしたね。そのおかげか、小学生時代では運動が好きで活発な少年となりました。ところが中学生時代になると一転して、おとなしい性格になりました。

 

―ご家族との思い出の中で、印象深いものを教えてください。

 

志垣:建て直した家での、私と母と祖母で暮らした日々は忘れられません。特に思い出深い印象があります。それから……家族の死ですね。父や長兄、また叔父の死は、こころに残っております。

 

―学生時代の得意な科目、また苦手な科目はありましたか?

 

志垣:絵を描くこと、それから数学、また社会科、特に地理と歴史は好きでしたね。苦手な科目は特にありませんでした。

 

―ところで工業高等専門学校では何とよばれていましたか?また、執筆活動に生かされていますか。

 

志垣:執筆活動に生かされたのは、私自身の半生(経験)だったと思います。

  

―どういった場所なのですか。

 

志垣:五家荘というところの秋の紅葉がおすすめです。

 

―熊本県ではなく関西地方や四国地方にお住まいだったこともあるようですが……。

 

志垣:はい。

 

―つまり、転職が多いということですか?仕事熱心なところが志垣さんらしいですが、その仕事について、やりがい、ポリシー、また人生の中での重要度などについて教えてください。

 

志垣:昔から生真面目で、何事にも一生懸命でした。それが過ぎると病気、ひいては死にもつながると考えるようになりました。しかし手を抜くことが出来ないので、仕事をやめる選択をしたのです。「やりがい」は仕事をする中で生まれます。仕事を「人生の中での重要度」と考えると、どうしても金銭的なものにしばられます。仕事と人生は別と考えた方が良いと思います。

  


 

○ 作品について

 

―『地球の物語』が初めての作品ですか?

 

志垣:はい、そうです。

 

―この作品を書き始めたきっかけは?

 

志垣:学生時代からいろいろなことに「?」を付けることが多かった。自分を納得させるためにいろいろ考えていたら地球の誕生にまで行き着いた。その考えを整理する目的で書き始めました。

 

―それにしてもとても良いタイトルですね。なぜこのタイトルを付けたのでしょうか。

 

志垣:ご承知の通り、遙か昔のことは事実としての記録がありません。だからドキュメントでもノンフィクションでもないので本のタイトルを「物語」としました。

 

 

―読者に一番伝えたいこととは。

 

志垣:「おわりに」に記したように、諸々の事象について先入観にとらわれず、客観的かつ多方向から観察することが必要である、と言いたいです。

 

―環境を考えるにあたり、地球の生い立ちから考え始めるという発想はなかなか出てこないかと思います。どういうところからこの考えに至ったのでしょうか。

 

志垣:最初に環境を考えたわけではありません。地球の誕生から現在までを語る中で、必然的に「環境」を考えざるを得なかっただけです。

 

―『地球の物語』はどのくらいの期間で書き上げましたか。

 

志垣:約2年です。

 

―次回作のご予定は?

 

志垣:「改訂・地球の物語」です。

 


 

○ 20代、30代にフォーカスした人生論

 

―人生のターニングポイントを教えてください。

 

志垣:人生にターニングポイントは無いと思っています。努力をすればそれ相応の結果が待っています。結果を早急に望まないことです。

 

―人生の教訓を教えてください。

 

志垣:感謝の気持ちを忘れなければ、人間対人間はスムーズに行くものと考えます。

 

20代、30代に教えておきたいこと、大切なことを教えてください。

 

志垣:多くのことを経験し、失敗し、大いに反省することが大切だと思います。

 

―それでは人生で最も影響を受けた人物や尊敬している人物を教えてください。

 

志垣:尊敬しているのはニュートンです。

 

―人生で最も影響を受けた作品を教えてください。

 

志垣:影響を受けた作品は無いのですが、日々の生活を送る中で、夏目漱石の作品、特に『草枕』などは回想することがあります。

 


 

 最後に人生の先輩として大志を抱く方へ、メッセージをお願いします。

 

志垣:若い時の信念が、世の中に出て流されず、いかに長く持ち続けられるか、それはあなた自身にかかっている、と言いたいです。

 

―『地球の物語』には元になった本がありました。その時の話を聞かせてください。それをなぜ書きましたか。その目的は何ですか。また効果はありましたか。

 

志垣:自分を納得させるために、その考えを整理する目的で書きました。それが合理的に仕上がっているか、又、感想を求めたくて。しかし反応はイマイチでした。明確なアドバイスが得られませんでした。