切り拓いてゆく、どこまでも:南由利原高原の開拓から始まる、ある一つの人生と家族の記録

巴 伊勢美 / 著

発売日:2021/4/12

900円(税込)

発行形態:電子書籍



商品解説


[商品について]

――生まれるということは、生きるということである―

おまえ、開拓に行ったらどうだ――。

昭和25年の夏、中学を卒業したあと就職口がなく家でぶらぶらしていた私は、見かねた父にすすめられるまま、鳥海山麓の南由利原高原一帯の開拓団に身を投じることになった。18歳の私は、目の前に広がる予想をはるかに超えた荒野に呆然としながらも、小川のそばに父が建ててくれた掘っ立て小屋を拠点に、自立への第一歩を踏み出した。困難の中で開拓の成果が出ている中での離農と上京、建設業界から三味線の師匠となり、拠り所のない10人の里子を育て、高齢者集合住宅の建築にも乗り出した波瀾万丈の日々を、いま振り返る。

 

[目次]

はじめに

第一章 開拓で培った生きる力

泥と汗にまみれて奮闘

初めての出稼ぎ

どん底の新婚生活

畑を捨てて稲作開始

出稼ぎで学んだ人心掌握術

第二章 高度経済成長の波に乗って

型枠解体業に進出

ついに離農を決断

男には七人の敵がいる

子どものために飯場から脱出

一本の電話線に奪われた命

アメリカへ工事現場視察旅行

表面化した確執

鮮魚店の経営は大赤字

第三章 一〇人の里子の親として悪戦苦闘

養育家庭としての第一歩

虐待された女の子

ついに思いは届かず

子育て複数論を実践

この子を守りたい!

あっけない幕切れ

苦悩と葛藤の日々

今も続く里子たちとの交流

第四章 生きるということ

両親への感謝

三味線は生涯の友

自宅を高齢者集合住宅に

生きるということ

妻の思い 開拓時代を振り返って

終わりに

著者プロフィール

 

[出版社からのコメント]

開拓というとすぐに北海道や満蒙を思い浮かべますが、敗戦後の日本にも開拓事業があったことを知る人は、今ではあまりいないかも知れません。本書には、その開拓を原点として戦後の時代を生きた一つの人生が綴られています。生き方に迷う今の時代にこそ、多くの方に本書を読んでいただければ嬉しく思います。

著書プロフィール


巴 伊勢美(ともえ・いせみ)

 

昭和8年(1933年)1月16日生まれ。

秋田県出身。

尋常小学校6年、高等小学校2年、新制中学1年(3学年のみ)卒業。

18歳で開拓地入植、27歳で建築会社入社。

東京都養育家庭認定(社会福祉主事取得・通信教育)

東京都ファミリーホーム認定(20年間、10名の児童の養育に関わる)

厚生労働大臣より優良里親認定

小平市芸術文化奨励賞受賞

三味線の家元として、長年指導を続けている。

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