古事記の凄さ、日本書紀の強さ:奄美島口で「記・紀」の世界を読み解く

配山 實 / 著

発売日:2020/4/17

500円(税込)

発行形態:電子書籍



商品解説


 古事記とは、古事記(ふることのふみ)の謂で「古事(ふること)」を書き留めた本を表題としています。「古事」とは古事記序文に用いられた「帝紀(ていき)及び本辞(ほんじ)」のことであり、「皇帝日継(すめらみことのひつぎ)及び先代旧辞(さきつよのふること)」の謂であるとなります。
 古事記に書き留められている「古事」とは、仏教導入によって史上から抹殺されてしまったがため律令制王朝国日本時代には存在しません。それがため「古事」を的確に言い表す言葉も存在していません。それがため、とりあえずは「古き倭(わ)の時代、国にとって一番重要な行事(まつりごと)」の謂であるとしておきます。
 文明の歴史は過去へ遡ればそれだけ宗教のウエートが高く、日本も例外ではありません。江戸時代の将軍達の政治(まつりごと)は、宗教的祭り事の比重はそう高くありません。しかし天皇治政のマツリゴトは神祀(まつ)りのウエートがぐんと重く、魏志倭人伝が伝える倭の卑弥呼(ヒミコ)の時代まで遡ると「鬼道」と呼ばれた古代宗教がマツリゴトのすべてであったということができます。女王卑弥呼とその男弟の関係は、姉アマテラスと弟スサノヲとの関係を彷彿とさせながら、琉球王朝時代の聞(きこ)え大君(おおぎみ)(巫女)と王との関係にも名残を見届けできます。(本文より)

著書プロフィール


配山 實(はいやま・みのる)
1937年鹿児島県奄美(あまみ)大島に生まれる。
青春時代はヨーロッパ文化に心酔し、特にドイツ哲学に魅了され、独学でハイディカーの『存在と時間』まで読破した後は興味を失い東洋の「日本学」に目覚める。先進大国になった日本を知りたいがため古典、特に記・紀・万葉の重要さに気付き「記紀発掘」をライフワークにしている。
著書に
『縄文の巫女(みこ)の道』
『倭(わ)と日本』
『奥のおくの細道』
『古事記の凄さ』
『鬼道の教典、古事記を読む』
『芭蕉と子規』
『浦島子魏伝』只今取り組み中。

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