封じられた寺 聖徳太⼦の善光寺【電子書籍版】

⽮島 忠亨 / 著

発売日:2020/1/17

1,250円(税込)

発行形態:電子書籍



商品解説


善光寺は様々に利用されて来たが、その中で倉庫代りに使われていた例がある(口絵12頁参照)。佐渡金山から越後国出雲崎に陸揚げされた金は、陸路直江津を通り、北国街道経由で長野、碓氷峠を経て江戸へ送られていた。江戸末期の文久三年八月十六日、佐渡金山からの金塊、これを当時の人々は御金荷物(おかねにもつ)と呼んでいたが、江戸への運送上、長野村の善光寺宿に一泊する事になっていた。この御金荷物は善光寺内陣に置かれ、くじ引きで選ばれた長野村の町庄屋四名と、それに属する組頭によって夜番、寝ずの警護がされた。この時の御金荷物は二十四俵あり、夜九ッ時(夜中)から暁(あけ)六ッ時(明方)まで一俵に付き一人ずつ組頭が付いて夜通しの見張りをしている。幕府佐州奉行の命令で、僅(わず)か千石の善光寺領の人々はその勤めを黙々と果たしたのだろう。

この話のように長野に住む者として善光寺とは多くの関わり合いを持っているにも関らず、創建以来の歴史などは考える事もなく時を過ごしてきたが、その時手にしたものが坂井衡平氏の『善光寺史』だった。(後記より)

著書プロフィール


矢島 忠亨(やじま・ただゆき) 

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