蒼穹の虹:内閣副官房長官だった私の「人生の手帳」

松谷 蒼一郎 / 著

発売日:2020/4/15

1,000円(税込)

発行形態:電子書籍



商品解説


 青春まっ盛りのころに見て、心に残ったフランス映画『舞踏会の手帖』を久しぶりにDVDで見た。
 マリー・ベル扮するヒロインのクリスティーヌは、若さに満ちあふれていた16歳のころに、舞踏会で多くの若者たちとダンスを踊った。その踊り相手の何人かから熱い想いをささやかれるが、結局彼女は富豪と結婚し、20年ほど連れ添って未亡人となる。湖畔の大邸宅にひとり残された彼女は、若いころいっしょに踊った男性たちを懐かしみ、舞踏会の手帖を頼りに過去への出会いを求めて旅に出る。しかし、すべての再会は失意に終わり、20年という歳月がもたらした凄まじい変化に、呆然と湖畔の邸宅の前で立ちつくす。
 人の世の移り変わりの激しさを描いた、私の心に残る作品である。
 この映画を見て、いろいろな人との出会いがあり、そのたびに運命が変化し大きく輝いたこと、あるいは厳しい現実に打ちのめされたことなどを思い出し、みずからの歩いてきた人生に想いを重ねた。
 いま私は穏やかな人生の秋を迎えて、感動も哀愁も大きな出会いもなく、静けさだけがあたりに満ちている。しかし、『舞踏会の手帖』ではないが、いろいろな人との出会いに希望と失望をないまぜにして懸命に生きたあのころ、とくに四度の選挙での多くの人々との出会いを思い起こせば、感動にふるえ、いまでも心が熱くなる。
 私はこの古いフランス映画に導かれて、これまでの「人生の手帖」を再びめくってみようと思う。(はじめにより)

著書プロフィール


松谷 蒼一郎(まつたに・そういちろう)
昭和3年 長崎市城山町生まれ。旧制県立瓊浦中学、第五高等学校卒
昭和28年 東京大学工学部建築学科卒
昭和29年 建設省入省
昭和40年 フランス政府留学(2年間、パリ)
昭和55年 日本建築学会賞受賞
昭和57年 建設省住宅局長
平成4年 参議院議員当選(長崎県選出)
平成10年 参議院議員再選
平成11年 小渕内閣官房副長官
平成12年 森内閣官房副長官
平成13年 参議院自民党筆頭副幹事長
平成15年 与党都市再生に関するチーム座長
     3委員会委員長(平成9年参議院農林水産委員長。平成11年参議院国土・環境委員長。
     平成15年国会の移転に関する特別委員長)
現在 住宅都市開発研究所理事長

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