美しい詩の中に鋭くも冷たい刃で心を貫く短編集。

ちょうちょの頭も跳びこえて:

柴沢真也詩集

柴沢 真也/著

発売日:2017年11月16日

500円(税込)

装幀

カバー/enomy


発行形態:電子書籍

ジャンル:文学



表題の「ちょうちょの頭も跳びこえて」を含む5つの独自な世界観。美しい詩の中に鋭くも冷たい刃で心を貫く。そこから溢れ出るのは寒々しい悲哀と優しい温もり。

 

ー本文よりー

造成でこわした山肌の

岩土が

雪でかくれてしまって

いいではないか

友人はそう言って

雪見酒をすすめて

親切にも僕にウイスキーの小ビンをくれた

 

さっきから降りはじめた雪は

はじめはちらちらする程度だったのに

どうやら積もりそうだ

 

明朝五時に車に荷を積んで出て下さい

そう言って今朝確認の電話があった

大雪になっても出発させる気らしい

 

こわれた山腹は

本当に雪景色だ

今朝電話くれた人が

雪のように思えてくる

雪はつめたくて

肌につければしもやけになるし

道路に積もれば車だって動けなくなる

仕事と同じで

ゆうずうのない

こちんこちんにだってなるんだ

 

友人のくれたウイスキーを

僕はあの山肌に飲ませてやりたい

著書プロフィール


柴沢 真也(しばさわ なおや)

1940年12月8日生まれ

岐阜大学英文科卒

 

■著作

詩集

「十九才の夏」(1965年)思潮社

「雨の日はざりがに」

小説

「草の光」(第44回文學界新人賞候補)

「偽手紙」等

電子書籍

「風のつらら」(2017年)22世紀アート

 

■海外活動

1990年代初め、Teresinka Pereira博士(米)の機関紙に詩

「詩 BLUE SAINT」がキム・ヨンサム博士により韓国語訳(韓国誌:1992)

1995年より月刊誌POET(印)等に誌作品(07年まで)

Santosh Kumar(Allahabad)博士編:THE EDGE OF THE METAPHORにTHE SHARK PLAYS WITH A BLACK CAT等の作品が入れられる(2004)

詩集 MEMORIES(2005)

国際詩人アカデミー[Dr. Krishna Srinivas 議長]よりミレニアム詩人賞(2000)

ミラノ国際文学大賞(2015)等

英語名『NAOYA SHIBASAWA』


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