檸檬と電車: 梶井基次郎と市電の時代

新妻 郁男/著

発売日:2019年3月19日

600円(税込)

装幀

カバー/22世紀アート

デザイン/22世紀アート


発行形態:電子書籍

ジャンル:教養



平成十九年に、突然文芸社から批評付きの書簡が来て、市販本としての刊行を勧められた。話の発端は、私家版の一冊が、東京に流れ着いて、ある図書館に展示されているのを、たまたま訪れた文芸社の社員の方の目に留まったことによる。

 ところがその頃、私は志賀直哉のことを書いていて、最後の「城の崎にて」論に取り掛かっていたので、気持の余裕がなく、その気になれなかった。そして今回の文庫本形式による出版である。気持は直ぐ決まった。何はともあれ、この本を発見してくれた文芸社にどこかで謝意を表したかった。それに私家版として遠慮がちに上梓した一冊が、文庫本という普及版で、復刻公刊されることに、多少の感慨もあったからである。

(本文より)

著書プロフィール


新妻 郁男(にいつま・いくお)

1931年福島県に生まれる。東北大学経済学部卒業。

定年退職後、主に次の二つのことについて書き始める。

  1. 安政5年に幕命によって箱館に渡海し、蝦夷地開発30ヶ年計画を策定し、実際の指導にも当たった相馬藩士のこと。
  2. 「檸檬」の作家梶井基次郎とその時代。

これらは『箱館』(1994年、私家版)、『檸檬(れもん)と電車』(1999年、私家版)として上梓する。

その他の著書に『相馬を父祖の地とする作家たち』(1995年)、『花の山旅』(2011年)、『志賀直哉』(2012年)、『助宗明神私記』(2015年)などがある。殆どが私家版である。

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