「甘え」と「しつけ」: 日本・沖縄文化における母性・父性論

上地 安男/著

発売日:2019/6/26

800円(税込)

発行形態:Kindle版



商品解説

「甘え」は母性であり、「しつけ」は父性である——

「私の「母性」又は「父性」論は、男女の肉体と性差、母親とか父親とか差異を越えたものとした点に特徴がある。多くの人々は、それを男女の性の差異と結びつけて考えている。しかし、私の考え方からすれば、男であれ、女であれ、一人の人間の心の中に「母性」または「父性」がある。また、私は日本文化には西洋と異なった「父性」文化が自明なものとしてあると主張した。」(本書「はしがき」より)

那覇家庭裁判所の元家庭裁判所調査官である著者が、子育てにおける「甘え(母性)」と「しつけ(父性)」の構造を、日本・沖縄文化から探る。現代社会の子育て論に一石を投じた貴重な一試論。

 

【目次】

1 「母性」論としての「甘え」理論の評価と批判

   ① 「甘え」理論とは

   ② 「甘え」理論は母性の一元論である

   ③ 日本文化に「母性」と「父性」がある

   ④ 「甘え」に二種類がある

   ⑤ 天皇制は「父性」そのものである

2 日本文化の「父性」「母性」とは

   ① これまでの「父性」論について

   ② 「父性」とは何か

   ③ 「母性」とは何か

   ④ 日本文化の「母性」と「父性」の構造

3 「母性」と「父性」についての類型論の試み 

   ① 「母性」と「父性」の文化型について

   ② イの「母性」原形型について

   ③ ロの「母性」と「父性」の上下(日本)型について

   ④ ハの「父性」原形型について

   ⑤ 二の「父性」と「母性」の上下(西洋)型について

4 沖縄文化は「母性」原形文化である

   ① 沖縄文化は「母性」原形文化である

   ② 「むぬ(物・食)くいいしどぅ、我御主」について

   ③ 「赤馬節」について

   ④ 「てーげー」について

   ⑤ 日本人になりきれない心について

5 日本文化の特徴について

   ① 人と人の「間」について

   ② 日本的な人間関係の過敏さと不安について

   ③ 日本人の集団の特徴について

6 「母性」及び「父性」と子育ての関係

   ① 父親と母親の役割に本質的な相違はない

   ② 「母性」の発生源について

   ③ 純粋な「甘え」は精神的なものである

   ④ 「父性」の発生源とその特質について

   ⑤ 子育ての中の「母性」と「父性」のバランスについて

   ⑥ 日本の「母性」と「父性」の境目のあいまいさ

7 現代社会は「父性」過剰時代である

   ① 「父なき時代」論について

   ② 日本的な母子関係の粘着性について

   ③ 「母性」の欠乏、「父性」の過剰によって問題が発生する

 

著書プロフィール


 上地 安男(うえち・やすお)

〈自己紹介〉

住所、沖縄県うるま市字田場一〇九九−一

氏名 上地安男  昭和18年12月21日生

〈経歴〉

昭和42年、琉球大学文理学部社会学科卒業

同  年、琉球政府、巡回裁判所の書記官兼家庭裁判所調査官として採用される。

昭和46年、最高裁判所所属の家庭裁判所調査官研修所の養成部修了。

     以後、那覇家庭裁判所において家庭裁判所調査官として働く。

平成14年、退職する。

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