匠の技:日本の誇り、彫刻と木彫り

石田 一馬 作品集 

石田 一馬(著)

発売日:2016年8月27日

今までの私の人生は何であったのだろうか?と自問自答を繰り返した。 

会社や親兄弟のため、又、妻や子供にも何もしてあげられなかったことなど。私はその思 

いを心に残しながら手術室へと向かった。 手術は無事に終わり、今度こそこれからの人生を深く考えることができた。 

「死ぬまでに何かを残したい。娘や未だ見ぬ孫たちのために」。 

そう強く思うようになったのはその頃であった。 金も名もなく今、私に残せるものは何もない。 パン職人であるが故にパンやケーキは残せるが、永くは保たれない物。 

であるならば、腐らない物で形式となる物を残したいという考えのもと彫刻を始めた。 

特に私は人々の表情を彫ることとなった。 人生の刻みこまれた人の顔。 そんな顔を彫り続け、そしてこれからも人々の人生を彫っていきたいと思う。

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アート

彫刻