天女とぼくの旅日記 

古瀬 和寛(著)

発売日:2016年7月19日

画文集というからには、テーマがあるといいなと思った。あれこれ絵の配列を思い浮かべながら、結局のところ、自問自答する旅日記のようになった。絵とはなんだろうと思う。上手下手の評価を超えた、気持ちそのものの吹き出しだと考えることにしている。そう思わないと、この忙しい医業のなか描いておれない。もともと絵というものは、見えないものまでかたちにできる、恐るべき寛容さを持っている。お陰で美しい女人のなかに天女を見たり、描く天女さんと気楽に語ったりもできる。描くことで自分が救われていることにふと気付かされる。 

 

 それにしてもこの頃の人間世界には、もっともっとあたたかさがほしい。愛があって戦争のない地球は、守るべき大切な星。優しく素朴で、ちゃんと先も見通せる天女さんに憧憬の念を持ってしまうのは、私だけではないと思うのだがどうだろう。

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アート

絵画