「静穏権」を知っていますか?──騒音のない社会をめざした私の活動記録

(著) 宮川輝子

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作品詳細

[商品について]
ー人間が人間らしく生きるうえで、もっとも大切な権利ー
「いまどき音を気にしていては生きていけない」「現代はうるさいのが当たり前」。現在の日本ではそう感じている人も多いかもしれません。しかし、それは本当に正しいのでしょうか。
本書は、自身の家族を襲った「音」にまつわるある出来事をきっかけに騒音問題の解決、そして誰もがよりよい環境を享受する権利「静穏権」の確立をめざして立ちあがった著者の活動記録。当時、メディアにも大々的に取り上げられたシンポジウムの様子や、自身が代表となって戦った、ある交差点の公害問題解決への運動の記録などに加え、音や物があふれる現代における「本当の豊かさ」とは何なのかを追求する著者からのメッセージを収録しています。

[目次]
はじめに
序章 静穏権確立をめざして
第一章 静穏権は訴える
第二章 住民による静穏権獲得運動
第三章 静かさは文化のバロメーター
第四章 見直したい「日本人の音の文化」
第五章 二十一世紀への提言
あとがき
著者略歴

[担当からのコメント]
本書の中で著者は「静穏権とは『平和』の理念である」というコメントを綴っています。たしかに、静かで穏やかな環境では争いは起こりにくく、またそういった静穏な環境を作るためには、相手の生活を尊重する思いやりの心が溢れているはずです。本書を通じて、平和な社会を実現するための身近な要素として「音」の問題に着目していただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
宮川 輝子(みやかわ・てるこ)

昭和8年東京に生まれる
 東京都立武蔵高等学校卒業
 日本女子大学 卒業
同年東京大学理工学研究所勤務世田谷区成城在住の宮川行雄と結婚
昭和51年より環境保全活動・静穏権確立運動を始める。
 シンポジウム、騒音110番、ケースワーク、グループワーク、各種誌紙評論活動等

主な実績
カラオケ規制 拡声器(チリ紙交換、店頭宣伝、車内放送、駅の発車ベル等)規制、家庭電化製品(エアコン、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、電話機等)稼働音の低減化、近隣騒音(ピアノ、楽器、各種学校、事業所、ペット等)の規制、モラルの提言、建築材の防音・遮音の研究開発提言、都市の中での高速道路の防音壁設置等提唱(公害等調整委員会の責任最低申請1987~1989)、鉄道の地下化 ロングレール化等の騒音規制提唱(公害等調整委員会に責任最低申請1992~1998)、環境重視の都市計画提唱。ゴミ、リサイクル等具体策

環境庁、東京都委員など歴任   成城自治会理事
昭和55年 第一回日米環境会議(スタンフォード大学)出席
昭和58年 環境公害研究所設立(平成6年有限会社)
平成2年 日本シェットランドポニー協会設立に際し理事長就任
平成14年 環境保全活動功労者として、環境省より表彰される
平成24年 日都産業株式会社 取締役就任

著書
「静穏権」日本評論社 1984
「輝け! 21世紀」旺文社・環境公害研究所 2000
「静かさは文化のバロメーター」文芸社 2002
「主婦の診た日本経済」環境公害研究所 2003
「松竹梅・母へのラブレター」文芸社 2008(ペンネーム/松宮 竹)
「日本のロケット真実の軌跡」ルネッサンス・アイ 2013
「いつまでもお美しくお健やかに・続日本のロケット」ルネッサンス・アイ 2015
「油屋吉兵衛」執筆中

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