マリコの夢
(著) 上田哲美
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ありがとう……今日もいい夢見れるかな?
「私、担当の先生から余命の宣告を受けたの。だからお母さんに頼んで携帯電話買ってもらってサイトから貴方に連絡したの。短い人生かもしれないけど、どうしても最後にお友達が欲しいとお母さんにお願いしたんだ。お願い、お友達になってくれないかな? 最後に外出許可がでたら会いに行きたいの。病弱の私ではお友達になれないかな…」(本文より)
余命幾許もない白血病患者マリコと、彼女とメールのやりとりを始めることとなった哲郎。2人はメールを重ねるうちに、互いに心を惹かれていく。しかし、マリコの体調は徐々に悪化していき、ついにメールを打つのもままならなくなってしまう——「病と闘う者」と「それを支える者」との心の交流を描いたメール小説。
「私はマリコの悲しいまでの生への情熱を、必死に頑張ったマリコの生きざまを披露しておきたかった。マリコの生きてきた事をここに記すことでこの本の中ではマリコは永遠に命っを燃やせるのです。そして私はマリコの命の証をこの本に願ったのです。私の心にもマリコが永遠に…」(本文より)
【著者プロフィール】
上田 哲美(うえだ・てつみ)
昭和21年5月11日生まれ。
技術専門学校入学、芸術部を選択し三年間学び、英語の放送局で数年間働いた後、技術系の会社に転職。ODAで海外の仕事を任され数か国の放送局を担当する。
父親の危篤により仕事を国内に切り変え、同時に有限会社テコミュ・ユーを設立。
母の介護に伴い、仕事と介護の両立を試みるが、立ち行かなくなりやむなく会社を休眠。
自身も脳卒中を患い(幸いにも病は数カ月で完治)、母も病気が悪化して昨年に逝去。
現在に至る。
著作歴
2003年『徳之島物語―ある織女の愛と勇気』文芸社
2019年『交響詩徳之島(電子書籍)』22世紀アート
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