中国成長の原点──シンガポールに学んだ国家戦略とは
(著) 垣見玄悟
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―ほとんどの日本人は、中国のことを誤解している―
近年、驚異的な経済成長と軍事力の強化を遂げている中国だが、その躍進の原点はどこにあるのだろうか。中国という国家の発展に大きく寄与した「政治社会主義・経済資本主義」は実はシンガポールの制度を参考にしていることはあまり知られていないーー。
大手物流会社に入社したことから、20代の頃より中国ビジネスの発展を間近に見てきた一方、シンガポールへの赴任経験も持つ著者。両国の経済、文化、歴史に精通するそんな著者がシンガポールはもちろん、近隣諸国との比較を交えながら、中国の強いところと弱いところ、さらに急速に発展を遂げるこの国家に潜む3つのリスクを明らかにする!
[目次]
はじめに
1 リーカンユーとシンガポールの歴史
2 シンガポールの政治・経済
3 土地のリース制度
4 工業地帯の開発
5 新車購入権制度(COE制度)
6 年金制度(CPF制度)
7 住宅政策
8 金融政策
9 イスラム教過激派対応
10 アメリカ合衆国に対する姿勢
11 米中の共通点・類似点
12 米国FRBについて
13 中国では人に騙されないこと
14 女性は、美人でなければ活躍できない国、中国
15 一帯一路に対する提言
16 繰り返す、疫病の大流行
17 中国三大リスク その1 汚職
18 中国三大リスク その2 砂漠化
19 中国三大リスク その3 食料不安
20 今、世界で最も注目されている国、インドについて
21 日本の失われた30年について
おわりに
プロフィール
[担当からのコメント]
中国とシンガポールの発展の秘密を解き明かした本書ですが、それは同時に、我が国日本の抱える課題(=停滞)を浮き彫りにしているとも言え、本書の最後を飾る「日本の失われた30年について」の章は特に必見です。中国、シンガポールの経済や歴史を知りたいという方はもちろんのこと、日本の行く末を案ずる方も、ぜひご一読ください。
[著者プロフィール]
垣見 玄悟
1949年5月27日生まれ
1972年3月 神戸商科大学商経学部経済学科卒業
1972年4月 三井倉庫株式会社入社神戸支店配属
1990年4月 シンガポールへ転勤、三井倉庫シンガポール勤務
1991年4月~1999年12月 三井倉庫シンガポール社長
2000年1月~2001年3月 東京本社国際部国際営業室長
2001年4月~2005年3月 中国上海にて、北東アジア(中国・香港・台湾・韓国)責任者
2004年4月~2006年6月 執行役員
2005年4月~2010年3月 東京本社国際部門責任者
2010年4月~2011年6月 東京本社航空部門責任者
2006年7月~2011年6月 取締役
2011年7月~2017年10月 中国上海にて、上海ミツイ商貿社社長兼会長
2017年10月 三井倉庫ホールディングス株式会社退職
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