人生の最後に夢の中を生きる
(著) 礒村文代
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[商品について]
―家族のためにときに自分を縛った人生の最後に、母はどんな夢をみるか―
阪神淡路大震災の後、友人を失くし体操教室へも行けなくなった母は、次第に自分を見失い遂には認知症となった。徘徊癖が激しくなり、徘徊の果てに怪我をするようになったとき、家族は母を施設へ入居させることを決めた。92歳となった母の人生とは一体何だったのだろう。一時帰宅で久しぶりに家に帰って来た母の姿を見ながら、娘は思う。病状が進み、足腰も弱り、実の娘の顔も名前も分からなくなった母はいま、邪気のない人間のありのままの姿で人生の最後を生きているーー戦争に翻弄され激動の時代を生きた母の人生を、介護の日々と共に綴った半生記。
[目次]
夢浴み
あとがき
著者略歴
[担当からのコメント]
世の中で語られる介護の多くは介護する側の問題として語られ、そこに介護される側の人生という視点はあまり感じられませんが、本書はそんな視点を持った数少ない作品のひとつであると思います。ぜひご一読ください。
[著者略歴]
礒村 文代(いそむら ふみよ)
1937年兵庫県西宮市に生まれる
神戸松蔭女子学院、中学、高校、短大英文科卒業
1965年銀行員の夫と結婚し二度の海外生活(イギリスに4年、シカゴに2年)を経験する
シカゴでパッチワークキルトに出会い今も布遊びに夢中
自彊(きょう)術(健康体操)歴25年
埼玉県志木市在住
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