今朝のやすらぎー旅立ちの歌:洲濵昌利歌集
(著) 洲濵昌利
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―今日も生きている。そんな当たり前が心に沁みる―
木枯らしの風のまにまに身を浮かせふうわり生きる鳥になりたい
包装の古新聞の温かさ手にして和む秋刀魚三匹
夕映えの薄き茜の空遠くこの身溶けゆく思いしてみる
二人なる今日の暮れけりぬくもりの欠片の様な言葉を交わす
(本書より)
米寿を迎え老いを感じ妻とふたり移りゆく時を過ごしながら、飾らない言葉にささやかな想いをのせた人生短歌集。
[目次]
まえがき
Ⅰ
明日は蒔かんか
うぐいすの声
九州へ 北海道へ
伸びる木
ふうわり生きる
日溜まり
高原の朝
山里の時
農機がうなる
秋刀魚三匹
百十歳
仲間の笑い
小さな花に
妹
Ⅱ
ゆく雲に
鼓 動
今朝のやすらぎ
文人気取り
約束できぬ
心がそっと
垣根越し
家 族
恩師 在職時を振り返って
教え子
友
Ⅲ
野菜起立す
五月晴れ
緑眩しき
さまざまな旅
これからの
ダイヤモンド婚を迎えて
跋
あとがき
著者略歴
[担当からのコメント]
人は誰もがやがて老い命を終えて旅立ってゆくもの。その束の間の人生の中にあるささやかな時間を三十一文字の言葉でうたい上げた本書、ときに春の陽だまりのようなやさしさを、ときんい秋の木漏れ日のような寂しさを感じる人生の歌を、どうぞごゆっくりお楽しみください。
[著者略歴]
洲濵昌利(すはま まさとし)
昭和7年1月 福岡県直方市上新入に生まれる
昭和11年7月 父の実家(島根県邑智郡田所村)へ帰郷
昭和19年4月 広島県新庄学園中学校入学
昭和27年3月 島根県立矢上高等学校卒業
昭和33年3月 法政大学文学部史学科卒業
同年10月~平成11年3月 島根県内の公私立高等学校に社会科教諭・講師として勤務。日本史・世界史・地理・倫埋などを担当する。
平成4年3月 島根県立松江南高等学校宍道分校教頭にて定年退職
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