令和の時代にユニバーサルデザインは可能か? 障害体験者が今こそバリアフリーを問う
(著) 皆井伊比人
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[商品について]
「私の障害者人生は、バリアとバリアフリーとの間の バリアオーバーの繰り返しであり、常に「 これから先?」を考えさせられた、それ が人生を豊かにしてくれた。」エピローグより
身体障害者として戦後73年の内 の 69年を生きた著者の人生史を振り返り、健常者と障害者 との共生のあり方の理解が、人生の幸福な社会 観の理解 に欠か せ ないこととして書かれているのが本書である。
著者の経験からわかったことは、バリアフリーといっても、多様なバリアフリーがあり、高齢者バリアフリーと障害者バリアフリーは違うこと。前者は生きた人生の社会貢献や仕事の差の満足度が老後を左右し、後者 は国家の福祉社会の成熟度と、障害当事者の障害種別、障害度で 自立への社会参加努力満足度が付き纏っていたということが分かった。その人生史の一端が本書では述べられている。
[目次]
プロローグ
第 一 章
日本の社会福祉とバリアフリーの変遷・歴史
(Ⅰ)戦前と戦後の福祉
(Ⅱ)国際連合の社会福祉役割と米国
(Ⅲ)日本の障害者福祉残存能力と自立
(Ⅳ)日本の国内法整備と障害者権利
(Ⅴ)ユニバーサル・デザインの必要性
(Ⅵ)テンポラリー・アビリティーの時代に備えよ
第 二 章
障害者がたどった(第一の人生)バリアの工夫と対応の記録
(Ⅰ)幼 年 期
(Ⅱ)少 年 期
(Ⅲ)青 年 期
(Ⅳ)壮年期
第 三 章
第二の人生へスタート
(Ⅰ)順調だった自立人生をなぜすてた?
(Ⅱ)壮年期から高齢期へ
(Ⅲ)前期高齢期を迎えて
第 四 章
障害者人生の総括
(Ⅰ)自立へ社会参加の歴史分析・考察
(Ⅱ)考察1……第一の人生の背景分析から見えるもの
(Ⅲ)考察2……第二の人生の背景分析から見えるもの
(Ⅳ)総括1……私にとってのバリアとバリアフリー
(Ⅴ)総括2……21世紀(令和の時代)に望む
エピローグ
[出版社からのコメント]
世の中にありふれたバリアフリーは本当に、障害者にとってのバリアフリーとなっていたのか。その答えの一端を、70年近い筆者の視点から述べられた本書は、私たちに教えてくれるのではないでしょうか。
[著者プロフィール]
皆井伊比人(みないいひと)
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