地獄の人間

(著) 雨宮惜秋

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作品詳細

【2015年に発刊された『慟哭のヘル・ファイアー』の改訂版です】

ー今ここで燃えているのは、地獄の焔だ。ー
病気で衰弱した母の介護にあたる三十九歳の勇司はある日、苦痛に耐えられないと死を願う母の意思を尊重し、自ら手を下す。やがて襲ってきた罪の意識にもだえる勇司だったが、母の葬儀の打ち合わせにやってきた菩提寺の住職・幻条との間に金銭をめぐるトラブルが発生すると、勇司の世界はまるで地獄への扉が開かれたかのように不穏な雰囲気に包まれる。ーー因習と無気力の泥沼のような町を舞台に、人間の恐るべき欲望と快楽を描いた衝撃の長編小説。

[目次]
一 母親殺し
二 じゃびる邪美留
三 おれは、被害者だ
四 悪魔の巣窟
五 コックの腕前
六 しのび寄る毒牙
七 血まみれの快楽
八 チェックメイト
九 運命の日

[担当からのコメント]
本作は、その欲望や本能があぶり出された人々の姿が克明に描かれているのが印象的ですが、その一方で、ダイナミックで躍動感のある場面描写にも思わず息を呑んでしまう作品となっています。まるで映画を見ているかのようなスリル漂うシーンにも注目してお読みいただければと思います。

[著者プロフィール]
雨宮 惜秋(あまみや せきしゅう)
昭和十九年二月、東京都生まれ。日本大学法学部卒。
平成十六年にアマチュア画家を廃業して美術から文学に転向。

平成二十七年四月 電子書籍『タロー 子供の夢』22世紀アート
平成二十七年七月 電子書籍『は縫い物語 / 愛の形見(新説鶴の恩がえし)』22世紀アート
平成二十七年七月 電子書籍『囁く葦の秘密』22世紀アート
平成二十七年八月 電子書籍『純白の未来』22世紀アート
平成二十七年九月 電子書籍『小説 恐怖の裁判員制度 続・囁く葦の秘密』22世紀アート
平成二十七年九月 電子書籍『小説 恐怖の洗脳エコロジー 囁く葦の秘密・完結編』22世紀アート

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