市民と芸術:総合篇

(著) 鵜飼宏明/日下四郎

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作品詳細

[商品について]
―報道と芸術という2つの視点が、時代を立体的に浮かび上がらせる―
放送ジャーナリズムの世界に身を置いて時代を見続けてきた鵜飼宏明、そして現代舞踊(コンテンポラリー・ダンス)という身体アートの世界に身を置いてきた日下四郎という、同一人物の中にある2つの個性が生みだした『市民と芸術』のジャーナル篇とアート篇。本書は、それら2つの個性を1つにまとめ、作品の内容を厳選して新たな原稿を追加したうえで構成も一新した『市民と芸術』総合版ともいうべき作品である。

[目次]
まえがき
スタート 詩二題 敗戦とともに再出発した中学生
サイレンが鳴つてゐる
曇ったガラスをふく
第1ラウンド 昭和三十年~四〇年代
   ラジオからテレビへ 昭和三〇年~四〇年代(一九五五—一九七四)
トルコになかったトルコ帽
体験的テレビ瀬戸際論
「批判」と「制作」の幸福な握手
『民族の祭典』は生きていたーリーフェンシュタール会見記
新しいドキュメントの誕生を目指す
ジャーナリズムの正統とは?
第2ラウンド 昭和五〇年代
   ジャーナリズムの内外 昭和五〇代(一九七五ー一九八四)
地球の上あらゆる国、あらゆる地点に
日本民族の過去をたずねて
プロデューサー待望論
幻のオリンピック特別番組
小さな改革〈タイトル表示〉
その少数の〈創造者〉
チムールの魂の色
第一二回テレフォラムに出席して
インタービジョンとソ連邦のテレビ
インタービジョン主催モスクワテレ・フォラムについて
第3ラウンド 人と芸術
ニューヨークの古美術街
二番街・五十五丁目附近
ウォーマンの古美術品とその価格
江口博氏を悼む
どこにもあって、どこにもない『エレホン郷』
石井漠に見る三つの舞踏態
マーサー・グラハムの偉大とモダン・ダンスの古典
「モダンダンス ベスト3」
「成りあがるアルトゥロ・ウイの〝わが闘争〟」への期待
コンテンポラリーという名の猥雑性
劇場のレパートリー入りを果たすブレヒト戯曲
ローシーの帝劇歌劇部と舞姫たち 高木徳子/沢モリノ
ダダと即興、そしてダンス
現代舞踊家たちの一九七〇年代
ロンドン、ウェスト・エンド時代のG・V・ローシー
世紀のプロデューサー「ディアギレフ」が教えるもの
第4ラウンド 制作メモ
① 評論
上演まえの短いDISCOURS
《旅》よ よみがえれ!
傍白
現代舞踊とジェンダー
神を見据えたヒューマニスト
台本作者のつぶやき
江口・宮がこの国の現代舞踊に遺したもの
劇薬の効果と副作用
② 省察
《演出ノート》から 「ジ・アビス〈深淵〉」
レフレクション「信田の森の物語り」
ほされた日常の風景
影のうら側
さまざまな〝痩女〟
サティが見えてくる
一〇年の意味するもの
舞踊 × 狂言
日常はひき返せるか
レトロスペクティヴ ―─舞踊における振付と演出の役割──
第5ラウンド 座談会
《詩と現代舞踊》をテーマに
《ザ・ユニーク D・ナグリン》を語る
《歴史を学ぶ、歴史を語る》
《コンテンポラリーダンスの二〇年間》対談
第6ラウンド 創作戯曲
歴史劇『近衞公の死』 四幕十二場
ドキュメンタリー・ドラマ『くらい星座』四幕
〈第一幕への導入〉
第一幕 一九二一年ー一九二三年
第二幕 一九三一年
第三幕 一九三三~一九三年
第四幕 一九四一~四五年
場面と状況の設定
第7ラウンド 平成そして令和へ
時評とメモ(二〇一四ー二〇二二)
アベさんの脳みそ/白熱化してきた都知事選/愚かな三流国への兆候/
メディアの責任と最近の傾向/三流国もまた良きかな/迷走一路の集団的自衛権論/平和のための戦争展@国分寺
戦争絡みの二本の映画/戦後政治の行方を占う正念場/ついに結ぶか悪魔との契約
恐るべきITネット時代の伝播力/あっという間の魔の一年だった
ますます縮まるこの国の言論活動
また一つ敷居を越えた/物騒な1年の始まり/映画「ぼけますから、よろしくお願いします」
全身これ施薬の対象
久米ジョッキーの新鮮/わたしの「心の旅路」
火のない第三次世界大戦?? /五輪から何処へ/終わりの後ろには何が?
 サービス密度の劣化/地球ぐるみの凶事/またしてもいつか来た道
フィナーレ いま卒寿の敷居に立って振り返る
わたしの三転人生、でもそれは一本の綱
あとがき
著者略歴

[担当からのコメント]
時代を映す鏡というのは色々ありますが、本書の醍醐味は、まさに報道とアートという時代を映し出す2つの鏡にあります。片目で見るのと両目で見るのではきっと世界が違う、そんな違いを本書の中で楽しんでいただければ嬉しく思います。

[著者略歴]
鵜飼 宏明(うかい・ひろあき)
日下 四郎(くさか・しろう)

1930年 京都市に生まれる
1948年 旧制第三高等学校文科丙(フランス語科)を修了
1953年 新制東京大学第1期生として文学部ドイツ文学科を卒業
経歴:放送 JOKR(ラジオ)からTBSテレビで番組制作 ~1979年
   舞台 DANCE THEATER CUBICで創作活動 台本&演出 ~1991年
   教職 淑徳短期大学/日本女子体育大学の非常勤講師 ~1997年
   評論 現代舞踊を中心とする創作作品の批評と審査 ~2013年
以下ダンス関係の仕事にはペンネーム日下四郎(くさかしろう)を用いた。

【主な著作と作品】
●鵜飼宏明名の著作
『太陽と砂との対話:西アジアのシルクロード』(1983 里文出版)
『東京大学・学生演劇七十五年史:岡田嘉子から野田秀樹まで』(1997 清水書院)
『さすが舞踊、されど舞踊』(2005 文芸社)

●日下四郎名の著作
『モダンダンス出航』(1976 木耳社)
『竹久夢二の淡き女たち』(1994 近代文芸社)
『現代舞踊がみえてくる』(1997 沖積舎)
シリーズ『ダンスの窓から』(2003−2012全3冊 安楽城出版)
翻訳本『ルドルフ・ラバン』(2007 大修館書店) その他

●ビデオ制作(全6巻 各1時間 台本・演出および解説パンフレット)
『第1巻 開拓期の人々』~『第6巻 戦後世代の展開』(1988-2005 CDAJ)

Eメール:peh03202@nifty.com
ウエブページ:〝市民と芸術〟http://ukaikusaka.net

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