年とってみればわかる――井口センセイの実況エッセイ老年学

(著) 井口昭久

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[商品について]
―やっぱり老人になるのはもうちょっと先延ばしにしたい―
視力も聴力も支障はないし、老化が進行しているという自覚はない。そもそも私は自分を老人だと思っていない。しかし世間はやれ定年だ、やれ年金の支給だ、やれ高齢者の免許更新試験だと、私を無理やり老人にさせるのである――クリニックで患者を治療し、大学で老年学を教え、今や立派に(?)後期高齢者の仲間入りを果たした井口センセイの、ユーモアとペーソス溢れる毒舌辛口、抱腹絶倒の老年エッセイ、始まりはじまり。

[目次]
遠い地面
Ⅰ 私は生きています
スーツにネクタイ
立ち去り疑惑――待ち受け老人詐欺
年齢同一性障害
私は生きてます
二人の世界
どっちも左の手袋
ランナーズハイ
隠された記憶
チューリップ
Ⅱ 自分のことは自分でできる子
自分のことは自分でできる子
床屋の女房
妻と娘に囲まれて――幸せな老人
チンパンジーになれ
取り損なった予約
半分
真夏の太陽
衣替え
最も古い記憶
正月明けの糖尿病患者
長男の憂鬱
Ⅲ 昭和の夫婦
昭和の夫婦
車内の夫婦
折り梅
妻の記憶
離島の老人
ウサギの一生
お寺が消える
年越し蕎麦
若い女性の顔
Ⅳ 現代の若者のライフプラン
怒りが通じない!
現代の若者のライフプラン
最終講義
大丈夫、大丈夫
インスリン注射のすすめ――糖尿病患者がゴルフを止めた場合
読めない葉書
こりゃだめだ
Ⅳ いつもの顔
ぼっち飯
籠の鳥
蔵の中
お盆後鬱
依存する者とされる者の不幸
お別れ
夫からテレビを取り上げるな
いつもの顔
栗の木
老人差別
誰も老人を経験していない――あとがきにかえて
[著者略歴]

[担当からのコメント]
エスカレーターに乗るように年齢とともに勝手に人生の風景が変わっていく社会に対して「余計なお世話だ」と思われる貴方、本書をより深く堪能できる素質があります。同じように、性別や学歴などによって勝手に仕分けされる社会に理不尽さを覚える貴方も、本書をより楽しめる素養があります。どちらにも当てはまらない方、がっかりすることはありません。ブラックユーモアたっぷりのエッセイとしても、本書はお楽しみいただけます。

[著者略歴]
井口昭久(いぐち・あきひさ)

1970年、名古屋大学医学部卒業後、名古屋大学医学部第三内科入局。78年、ニューヨーク医科大学留学。93年、名古屋大学医学部老年科教授。名古屋大学医学部附属病院長をへて、現在、愛知淑徳大学健康医療科学部教授
おもな著書に『ちょっとしみじみ悩みつきない医者人生』『鈍行列車に乗って』『やがて可笑しき老年期』『〈老い〉のかたわらで』『旅の途中で』(以上、風媒社)、『これからの老年学――サイエンスから介護まで』(編著、名古屋大学出版会)などがある。

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