幻聴 1974

(著) 竹内日出男

Amazon

作品詳細

[商品について]
作品の手直しを拒否して演出の仕事をほされ、他のディレクターのアシスタントに回された「ぼく」は、上司に新しいドラマの企画を考えることを勧められる。泊まりこんで企画を練っていたある日、深夜の化粧室で男は奇妙な中年男女に出会う。
二人への好奇心はやがてドラマの企画と混ざり合って、新たな物語が動き出す。
果たして「ぼく」と物語の行方は――。

[目次]









10
11
12
13
14

[出版社からのコメント]
いつの時代も夜に幻想に駆り立てられるのは、人が影の中に様々なものを見ているからかもしれません。影は影以外の何ものでもありませんが、夜の世界の影は物から形を奪って別のものへと生まれ変わらせるような不思議な感覚を抱かせます。
本書の描く夜の幻想がどの様な世界を生み出すのか、ぜひ味わってみてください。

【著者プロフィール】
竹内 日出男(たけうち・ひでお)
一九三三年兵庫県生まれ。
一九五七年NHKに入局し、以後二十年間、主にドラマ番組の演出と制作を担当。ラジオドラマの演出作で文化庁芸術祭に度々入賞。テレビドラマでは「連続テレビ小説・北の家族」「ドラマ人間模様・冬の桃」などのチーフプロデューサー。
一九七七年NHKを希望退職し、以後は脚本執筆を中心に文筆活動。主な作品に「中学生日記」(NHK・十年間執筆)ほかのテレビドラマ、「モグラたちの夢ゲリラ」(FM東京・一九八八年度芸術作品賞)ほか数多くのラジオドラマ、戯曲「坐る男」(二〇〇七年上演)などがある。

著書
『流れて遠き──オーディオドラマ脚本選集(Ⅰ)』
『夜想曲──オーディオドラマ脚本選集(Ⅱ)』
『中学生日記』の作品集数冊など。
ほかに小説、エッセイも。

新刊情報

22世紀アート
オフィシャルコーポレートサイト

百折不撓