建築エモーションーー異色の建築士がいま伝えたいこと:宇野友明随想集

(著) 宇野友明

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作品詳細

[商品について]
―歓喜は建築の中で永遠に生き続ける―
虚構の世界からポンコツの建築を生み出す位なら、現場の中にあるリアルから永遠に生きる建築を目指したほうがいい。個性もディティールも新しさも、愛と情緒の湧出がなければ意味がないーー建築士でありながら設計から施工まで手掛ける異色の建築士は、事務所設立30周年を迎えて何を想うのか。建築に携わる喜びと情緒を大切にする心を求めた日々、そこで感じたこと、考えたことを文字という形でいま貴方にお届けする唯一無二の建築エッセイ。

[目次]
はじめに
不確実な海にダイブする

建設業設計部トップアーキテクト課所属、窓際族、その後、退社
ポンコツ
ちょうどいい不都合な自然
現場のピエロ
責任と覚悟が必要
建築家の理想
新しい建築
祈り
職人のこと
発想の種
幼いころの思い出
無形の財産
建築を見学するということ
発見の悦び
マーケティング
中学のころ
まねぶ
丹精とこだわり
設計から請負契約まで
「つくる」意味
個性とは
家具職人、竹村さんのこと
どこにお金をかけるか
大きなものの意思
重ね練られたディテール
できない五原則
今の建築は科学である
建築という仕事
建築とは素材で描く詩である
誰のためにつくるのか
シンフォニー
高校のころ
施工図
絶望の種 夢と希望の種
空間の料理人
評価
キュレーション力
施工図は職人へのラブレター
母のこと
見えないものを形にする
設計施工のこと
「これなら僕だってつくれるよ」

死の家
大工、竹口さんのこと
建築写真
建築の理想の麓に立っている
デザインのこと
掴まえられたくない
未完
もし、職人が力士だとしたら
素材との付き合い方
写真のなかの建築
演劇と建築
セレンディピティ
安心安全
のようなもの
現場で生まれるもの
建築との出会い
ホンマさんとキョウちゃんとヨッさん
建築金物

ワープ
「新しい」ということ
創造と創造力
荒川豊蔵 黄瀬戸破竹花入
大学のころ
ワンストップ
ギフト
普遍的なものこそ機能的である
クレーム
引き算の美学
12の原則
写真家、西澤 豊さんのこと
就職から独立まで
メンテナンス
三種の神器+α
同床同夢
むやみに本を読むな
生き残る道
にわしのさくらいくん
感謝と許すマナー
美について
コンセプトとプレゼンテーション
必然と偶然
光熱費は終わらないローン
建築と料理
辰巳芳子「辰巳芳子のことば 美といのちのために」(小学館)より抜粋
父のこと
建築とメタファー
無駄な教育
人事を尽くして天命を待つ
先手を読む
人生の転機
建築は使い捨て
水道屋の矢野さん
建築は情緒である
登頂
おわりに
作 品
著者略歴

[担当からのコメント]
奈良や京都にある日本の古い木造建築を美しいと思わない人はいないでしょう。本書の中にあるのは、現代の建築家が思想や哲学やアートを見ているなかで、建築の本来の姿を求め続けた思考の軌跡です。建築に関心のある方はもちろん、含蓄あふれるエッセイとしてもお楽しみいただける内容となっています。ぜひご一読ください。

[著者略歴]
宇野友明(うの・ともあき)
一級建築士

1960年  愛知県生まれ
1983年  神奈川大学工学部建築学科卒業
1983年  長谷部建築設計事務所勤務
1990年  宇野友明建築事務所設立

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