影の武士団【電子書籍版】

(著) 石坂美也男

Amazon

作品詳細

[商品について]
―二万五千人もの百姓が、なぜ一致団結できたのか―
江戸時代末期、盛岡藩では利済公が専横を続け、領民たちの生活に大きな負担を与えていた。そんな中、盛岡藩家老の奥瀬内蔵は利済公に諫言を試みるも、気を悪くした利済公から切り付けられ命を落とす。これを機に益々横暴な態度を強める利済公に対し、謀反人の息子として藩から追放されていた奥瀬定武は、来るべき一揆の日を見据え、百姓たちを集めて訓練を開始したのだったーー。
それまでの百姓一揆と異なり、極めて政治性が強く、また日本史上最大の一揆事件とも言われる「三閉伊通百姓一揆」。その一揆を蜂起した百姓たち、そして彼らを影で指導した武士たちの姿を、史実をもとに丹念に描きぬいた中編小説。

[目次]
第一章 御手打ち
第二章 嘉永の三閉伊通 百姓一揆
参考
追記
著者略歴

[担当からのコメント]
百姓たちの手によって引き起こされたと考えられている三閉伊通百姓一揆に対し、そこには藩を追われた武士たちの指導があったはずだと推測する著者が、その考えを軸に描いた歴史小説となっています。百姓の困窮した生活を目の当たりにした武士たちは何を思い、どう行動したのか。ぜひ、本作で彼らの姿をお確かめください。

[著者略歴]
石坂 美也男(いしざか みやお)

昭和19年生まれ
岩手大学工学部卒
青森県十和田市在住

新刊情報