愁怨
(著) 西川日惠
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人間存在の深層に死の極限において対決した地獄そのままの苦悶と、死の深淵から再起しようとした著者の捨身な告白であって、思想、道徳、哲学的論拠の全内包を昇華させた、宗教的情趣にまで止揚し得た作品である。
作品全体を通観したとき、著者の人間的な苦悩が現時点に反映され、心理描写においては精致を極め、写実は線蜜にして全篇ことごとく詩情に溢れ、人間の哀歓を余すことなく描碇している。
敢へていうが、この格調高い作品集は、必ずや万人の心を捉えてその琴線をゆさぶらずにはおかないであろう。
著者プロフィール:
西川 日恵
昭和5年千葉県市川市真間「亀井院」に西川恵雄の長男として生まれる。亀井院は万葉の手児奈、白秋ゆかりの古刹。昭和27年立正大学卒。在学中河井酔茗、谷馨の門に入り詩歌を学ぶ。日本私立中学高等学校連合会勤務。日蓮宗千葉県北部宗務所長、日蓮宗関東教区長等を歴任。平成3年日蓮宗一級法功章受章。現在、亀井院住職。僧正。日蓮宗監査役。千葉県仏教会常任理事。千葉県宗教連盟理事。市川市仏教連合会長。市川市真間地区自治会連合会長。市川市真間四丁目自治会長。新アララギ会員。
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