日本型組織の中で生き抜く技術ーー活力ある組織と実りある人生への処方箋

(著) 石川善朗

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作品詳細

[商品について]
―日本の組織文化の良し悪しを越えて、「日本型組織」を生き抜くために―
助け合いや仲間意識、本音と建前や空気など、「日本型組織」は独特であるとよく言われる。本書は、組織で働くビジネスマンが「日本型組織」を理解し、その中でどの様に生きていけばよいのかを、その特性から危機管理、グローバル化への対応まで様々なテーマで解説した「日本型組織の歩き方」とも言うべき作品である。別著『行政マンの条件』『部下と上司の人間学』と併せ現代ビジネスマン必読の書。

[目次]
はじめに
Ⅰ章 日本型組織は何を大切にしているのか
1 仲間の助け合い
 1-1 助け合いには多くのメリットがある
 1-2 危機に瀕する助け合い精神とその対策
 1-3 もたれ合いが組織をダメにする
 1-4 助け合いにおけるリーダーシップ
 1-5 助け合いにおけるフォロワーシップ
2 仲間優先主義
 2-1 ウチは仲間でソトはヨソ者
 2-2 ツーリトル・ツーレイト、たこつぼにはまって決断
 2-3 仲間優先はセクショナリズムを招く
 2-4 仲間優先主義が個人生活を押しつぶす
 2-5 仲間優先とコンプライアンス
3 仲間を維持するために
 3-1 仲間外れにしない、されない
 3-2 仲間であることの確認の儀式=根回し
4 新たな発展に向けて
 超日本型組織への進化(ハイブリッド化)
5 日本型組織をより良く理解するために
 5-1 日本型組織は特殊な組織原理
 5-2 日本型組織と西洋型組織の違い
 5-3 日本型組織における同期意識
 5-4 日本型組織における先輩後輩意識
Ⅱ章 日本型組織における行動特性
1 空気とは何か
 1-1 空気の定義と種類
 1-2 日本における空気の現状
2 空気の発生
 2-1 なぜ空気が発生するのか
 2-2 どのようにして空気は発生するのか
3 軽い空気への対策
 KYにならないためには
4 重い空気への対策
 4-1 悪くて重い空気の発生予防
 4-2 空気に水を差す
 4-3 空気の特性を利用して空気を消す
5 空気の活用
 5-1 良い空気の創出と維持
 5-2 空気を変えて組織を変える
Ⅲ章 日本型組織における雇用と人事
1 終身雇用制
 1-1 終身雇用制とは何か
 1-2 終身雇用制の危機
 1-3 終身雇用制の変容―中途採用
2 日本型組織の人事異動
 2-1 日本型組織の人事異動の仕組み
 2-2 出世
 2-3 人事異動への対応策
3 グローバル化への対応
Ⅳ章 日本型組織の中で生き抜く力を磨く
1 組織の中を生き抜く基礎力はコミュニケーション力
 1-1 なぜコミュニケーション力が必要か―それを磨くコツ
 1-2 コミュニケーションのスキル―「聞く・話す」に共通する原理
 1-3 聞くための基礎的なスキル
 1-4 積極的に聞くためのツール―質問力
 1-5 話すための基礎的なスキル
 1-6 誤解を防ぎ、分かりやすく話すためのテクニック
2 危機管理力
 2-1 危機から組織をどう守るか
 2-2 差し迫った危機に対処する
 2-3 危機管理の実際
 2-4 危機管理の例(クレーマー対策)
3 組織の暴走を防ぎ、良い方向に導く合理的思考力
 3-1 合理的思考力総論
 3-2 合理的思考に必要な視点
 3-3 合理的思考をするためのコツ
 3-4 合理的思考力のテクニックと罠
4 組織をつなぐ幹事力
5 会議力
 5-1 会議の種類と会議運営のための原則
 5-2 日本型組織の会議への批判と対応策
Ⅴ章 個人の生活力を磨く
1 人生の目安をつくる
2 仕事の目安
3 結婚・離婚、子どもの教育についての目安
4 親の介護、相続
5 生活の拠点(持ち家か借家か)
6 趣味
付章 組織の中を生き抜いた後に
1 退職―仕事を失うことの意味とそれへの対応
2 ハッピーリタイアのコツ

 おわりに 人材育成がライフワーク

column
 外資系の会社
 アニメ・マンガの影響力
 部下の協力が得られない上司の悲劇
 「あいた」(旅〈ソト〉の恥はかきすて)
 気合で一発勝負
 企業の飛ばし
 酒の席は無礼講で
 日本の集団の原型は農村の集落共同体
 バカンスに行くという理由でアポをキャンセル
 同期であっても先輩?後輩?
 米大統領選の空気
 日本人のきれい好きと空気
 日本人は直接的過ぎる?
 ストーブの接近
 良い空気維持のための荒療治
 転職の難しさ
 知り合い(仲間)人事の是非
 人事や出世についての不満
 グローバル化への組織の対応
 日本型組織は危機管理が下手?
 スキューバでパニックに陥る
 組織の崩壊
 頭の良い人が陥りやすい罠
 飲み会の幹事
 返事をしない不届き者
 地名はその土地の特徴を表す
 運動音痴
 ピンピンコロリ

[担当からのコメント]
互いに助け合いながら協調して一人ではできないことを組織の力で実現する、というのは日本人が最も得意とすることの一つなのではないかと本書を読みながら改めて思います。日本型組織にはまだ活路と多くの可能性がある、そんな希望と共に本書をご活用いただければ嬉しく思います。

[著者]
石川善朗(いしかわ・よしろう)
元公務員研修所長

1955年静岡県清水市(現静岡市清水区)に生まれる。78年東京大法学部卒。同年自治省(現総務省)に入り、静岡県総務部長、総務省官房参事官、人事院事務総局審議官などを経て2010年1月より公務員研修所長。12年3月退職。

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