星にならないで!みんな生きていてほしかった

(著) 亀谷敏子

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作品詳細

[商品について]
―ただ生きていてくれればいい、家族ってたぶんそういうものだ―
軍国主義に染まり両親の反対を押し切って予科練を受験する兄の手助けをした少女は、やがて戦争の中で母や姉、幼い妹や弟を失い、そして喜び勇んで送り出した兄を戦地で失い敗戦を迎える。父の再婚、失恋と自殺未遂、父の死、夫との離婚――多くの別れと哀しみ、喜びと挫折を繰り返しながら戦後を生きた一人の女性の半生記。

[目次]
まえがき
第一章 太平洋戦争が始まって
小学校の思い出
軍国教育
軍国少女として
家族のぬくもり
母がアルバイトで末広味噌屋へ
第二章 猛火の中を生き延びて
三月九日の夜
避難所ビルからの脱出
鉄くずの布団の中で
母たちを求めて
新宿の伯父の家へ
地下室からの再会
封印してきた情景
今は感謝の気持ちも
第三章 兄の消息
田舎の伯母のもとで
兄との再会
麦畑で泣いた日
兄の死
第四章 兄の最期
兄の戦友筒井傭介氏の日記より
兄の遺骨はいずこ
従軍看護婦になった叔母
第五章 私の戦争末期から戦後
邸宅街の大きな屋敷
国民学校の再開
私の反抗期
生きる希望
大家族
声楽家への夢を絶たれて
家が不法建築で訴えられて
第六章 私の職業、私の友人
姉のような二人
初めて食べたワンタン
父と飲んだ酒
私に弟ができた!
朝鮮戦争が始まって
第七章 私の恋愛、私の失恋
自殺未遂
父のように頼りになる男性
六十年安保
苦い恋
レオナルド熊さんとの交際
愛されることの喜び
夫の性癖
父の生涯
父の死
私の離婚
弟への鎮魂歌
私の現在(おわりに)
著者紹介

[担当からのコメント]
戦争、敗戦、学生運動と、社会が変わり価値観が変わった激動の時代を生きてきたひとりの女性の人生に、貴方は何を見るでしょうか。家族の愛情、人の縁、若さゆえの未熟さ、別れのどうしようもない痛み、そうしたものを心の中で感じながら追憶し、今を生きる日々を見つめ直す、本書と共にそんな時間を過ごしていただければ嬉しく思います。

[著者紹介]
亀谷 敏子(かめや・としこ)

東京都生まれ。都立向丘高校第二部卒業。
1948年東京地方経済安定局のちの関東管区行政監察局、1985年退職。
戦後は、文京平和懇談会で平和運動に参加。赤松俊子さんの「原爆の図」の解説者として活躍。
退職後は、公職ボランティアの行政相談委員として活動。
現在は、医療生協のボランティア活動、新婦人の会の活動などに参加。趣味として、クラシック音楽「ドルチェの会」、ヨガ「華陽会」、ダンベル体操の会などに参加。
歌舞音曲の芸名に、藤本秀敏耶(三味線)、美波駒寿耶(太鼓)。

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