梨の花: 評論と随筆

(著) 新川寛

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作品詳細

『梨の花』は、私にとっては、『私のシルクロード』につぐ二冊目の本である。平成七年三月に、私立高等学校の非常勤講師を終え、完全にフリーの立場になったのを機に、昭和四〇年代から構想として抱いていたものをまとめ、札幌市民芸術祭実行委員会の公募に応募することとした。
 それ以来、毎年一編のペースで応募し、幸い入選することができ、平成一一年で五編となり、審査の先生方からのおすすめもあり、この『梨の花』になった次第である。
 評論には作家論、作品論、評伝などいろいろの形式があるが、川柳界における評論は作品論が中心であった。川柳界では通用する評論であっても、他ジャンルから見て、その内容に普遍性があるか、かねてから疑問に思っていたので、「さっぽろ市民文芸」の評論部門に応募して、第三者の眼で見てもらおうと考え、それが掲出のような結果になったので、このあたりで一冊にまとめた次第である。
 肩が凝らない程度に、ご笑覧いただけるならば幸甚と考えています。

著者プロフィール
新川 寛
大正一五年 北海道に生まれる
昭和三七年 小樽川柳社に入る
昭和三八年 小樽川柳社同人、編集長となる
昭和四六年 小樽川柳社退会、現代川柳「群」編集長となる
昭和五〇年 職業上の都合により川柳を辞める
平成七年 評論活動を再開、現在に至る

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