歌集 旅の途中:気ままに、朗らかに
(著) 細野美男
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―短歌とともに、日々を歩む―
垣間見る君住む家のベランダに洗濯物が風と遊べり
五か月の入院ののち戻り来し母ゐる家のほのあたたかさ
散りしきる銀杏もみぢを濡らしつつ雨さむざむと冬を産みゐる
歌は楽しくもあり、面倒くさくもあり、時には牙を剥かれることもある。それでも、溢れる想いを歌わずにはいられない。
三十七歳から四十七歳という壮年期に作った三千以上の短歌の中から五〇〇首を厳選。上毛文学賞、群馬県文学賞受賞作を含む、渾身の作品たちを収録する。
※本書は2016年7月に刊行された電子書籍『わかれ道』のPOD版です。
[目次]
雪解水 一九八九(平成元)〜一九九一(平成三)年
不惑 一九九二(平成四)〜一九九三(平成五)年
鳥よけものよ にんげんよ 一九九四(平成六)〜一九九五(平成七)年
分水嶺 一九九六(平成八)〜一九九八(平成十)年
あとがき
[担当からのコメント]
あまりなじみのない方は、短歌と聞くと少し難しそうなイメージを抱くかもしれません。しかし本書には、心にじんわりと温もりが広がるものから、思わずクスッとしてしまう楽しいものまで、幅広い作風の歌が収録されています。短歌初心者の方でも、お気に入りの歌がきっと見つかるはずですので、ぜひ肩の力を抜いてページをめくってみてください。
[著者プロフィール]
細野 美男(ほその よしお)
1951年 群馬県生まれ。
1989年 第二十五回上毛文学賞入選。歌集「歩道橋」出版。
1995年 群馬県文学賞 短歌部門 入選。
2015年 歌集「わかれ道」出版。
2016年 歌集「わかれ道」電子書籍出版。
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