湖北の秘境とリゾート地のまちおこし: 甲津原の落人と木地師の伝説人
(著) 法雲俊邑
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村から消えゆく文化を何とか後の世に残そうと、平成25年4月に「東草野文化保存会」を設立した。その核になって頂いたのが草野秀明氏、高橋大吉氏、山崎智氏、船川富太郎氏、小倉定信氏の仏華を担当する方々であった。
筆者は行徳寺の代務住職を務めている関係もあり、村人に何か残るご奉仕をしたいという思いもあって保存会を設立したが、仏華を担当する方々に呼びかけたところ、何の異論もなく賛成して頂いた。
本書の執筆には、この方々に多くの村の伝承話やシキタリを何度も繰り返して懇切丁寧にお話し頂き、調査にご協力頂いた。また、高橋忠雄氏、西川香子氏には貴重な写真等をお借りした。これらの方々のご協力が無くては本書は出来上がっていなかったであろう。
また、お借りした資料の中に、大学時代の恩師の池田義祐先生等が執筆された「社会学研究会」の調査報告書があり、私が小学生の頃にこの山村に来られていたことを始めて知って驚きながら、これを活用させて頂いた。甲津原顕教踊保存会の調査報告書も池田先生等の報告書に負うところが多いが、この報告書も多々活用させて頂いた。この両書が無ければ、ここまで詳しい本書が執筆できなかったと思われる。
【著者プロフィール】
法雲 俊邑(のりくも・しゅんゆう)
1948(昭和23)年に滋賀県米原市甲賀に生まれる。
愛知学院大学大学院博士前期課程修了。神戸大学大学院留学。
米国シカゴ・ノースウェスタン大学客員研究員、滋賀大学経済学部を経て短期大学部教授、龍谷大学社会学部教授、星城大学経営学部教授を経て、2013年3月定年退職後、星城大学客員教授、中国湖南工学院大学名誉教授、愛知学院大学非常勤講師。情報処理学会シニア会員。
学位:文学修士(愛知学院大学) Ph.D.(サンフランシスコ州立大学)。
専攻:情報工学、経営工学、情報社会学。
滋賀大学時代には、1970年代にパソコンのLANを国内で初期に開発し、注目を集める。龍谷大学時代には、総務省近畿電気通信監理局の「高度情報通信研究会座長」を務め、電波帯域の有効活用に貢献する。
昭和50年代後半からパソコンの草分け期に滋賀県内各地の商工会議所・商工会で講習会を行い、情報技術の普及に尽力する。
各種委員:
総務省電気通信監理局研究会座長、滋賀県高度情報化事業部会長、中小企業振興構想策定委員、地場産業振興・産地診断等の委員長多数、中小企業事業団情報化推進委員、滋賀県工業技術センターアドバイザーなど各種多数の委員を通じて企業等の情報化の指導に貢献した。
専門著書
単著「経営工学」オーム社、「企業情報システム論」杉山書店、監修「新しい情報ネットワーク」オーム社、共著「現代工業経営学」有信堂、「情報処理基礎演習」オーム社、等多数、専門分野論文100編以上、著す。
1972年11月 日本帳票管理協会より論文優秀賞を受賞、
1997年6月 総務省近畿電気通信監理局長より表彰。
2011年9月 経営工学会より学会貢献により表彰。
現在は、客員教授の傍ら、東草野まちづくり懇話会座長、長浜・いざない湖北移住交流センター理事長、米原市空き家対策研究会代表等をつうじて地元の「まちづくり」に尽力している。
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