神詠短歌 ―みそひと文字の頌―
(著) 新垣壬敏
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[商品について]
本書で取り上げている「人生三界説」は胎内の「羊水の生」、此岸の「苦楽の生」と、もう一つは次のどれでしょうか。
1.極楽の「輪廻の生」 2.彼岸の「素粒子の生」 3.煩悩の「解脱の生」
正解は、本書の第二章「人生三界説」をご覧ください。
本書は、和歌・短歌の領域に新しい様式を提唱するチャレンジングな一冊である。十六首の和歌を四つのジャンルに分けて掲載している。「存在の様式・存在の時と場」に始まり、「人生三界説」「神の尺度と人間の尺度」と続き、「主の受難と復活」で終わる。私たちが生きるこの複雑な世界を31文字の限られた文字数で表現し、改めて捉え直すことの大切さを説いている。著者の新垣はフィリピンで戦争を体験し、焼け野原の沖縄で極貧生活を過ごした。本書に掲載されている和歌にはそれらの経験がバックグラウンドにある。音楽家でもある著者の想念が具現化した至極の一冊であり、言葉が奏でる和歌の魅力が凝縮されている。
[出版社からのコメント]
1ページに1つの短歌を掲載し、行間を存分に味わえる仕様になっています。本書は黙読するだけでなく、ぜひ声に出して詠んでみてください。日本語が持つ底知れぬ魅力を味わえると共に、読者のクリエイティビティを刺激する内容になっています。
[著者プロフィール]
新垣 壬敏(あらがき・つぐとし)
フィリヒン・パナイ島・イロイロ市生まれ。沖縄県出身。国立音楽大学作曲科卒業。
代表作「ごらんよ空の鳥」、「マラナタ」、他150曲を超える賛歌や150の詩編歌を作曲。
ミサ曲は「平和の願い」、「聖フランシスコ・サビエル」等6曲。1995年にはオペラ『阿麻和利』(あまわり/台本 謝名 元慶福)を作曲。長崎にて初演。2000年には名古屋で再演された歌曲には、『26人の殉教』(台本 田中澄江)を作曲。長崎にて初演。2000年には名古屋で再演された。
歌曲には、『新垣壬敏歌曲集』(ドレミ楽譜)の他、葉祥明の詩による『小さなわたしたちのワルツ』、金子みすゞの詩による『こだまでしょうか』、まど・みちおの詩による『いのちの歌』の歌曲集がある。器楽曲には『無伴奏チェロのための”トゥバラーマ”、オルガンのための『越天楽のテーマによる変容』、『メモリアル40一風のユンタ』、他多数。著書『賛美、それは沈黙のあふれ』、『言葉と音楽』、『賛美のいけにえ』が教文館より出版。楽譜集『マラナター主よ来て下さい一』、『日本のミサ曲』がサンパウロより、金子みすゞの詩による女声合唱曲集『こだまでしょうか』が音楽之友社より出版。
CD『砂の上の足跡』、『あるクリスマスの出来事』、『聖週間の典礼聖歌』がサンパウロより リリースされている。2013年9月25日、キングレコードから、新垣壬敏歌曲集のCD、《こだま でしょうか》がリリースされた。
絵画は江草孝典の作である。
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