私(わたくし)主義で、生きていく─人間・画家・道琳敦子のスタイル

(著) 道琳敦子

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作品詳細

[商品について]
―私の絵は、日本画であって日本画ではないんです。―
移住先であるアメリカで下絵を描き、それを故郷日本で本画にして描く。そんな独自のスタイルで日本的伝統とオリジナルな表現を融合させた作品を生み出す画家・道琳敦子の人生史。ーーのちに夫となる男性とのエレベーターでの運命的な出会い。自分の描いた作品が皇居の居間に飾られるという栄誉へ導いてくれた大橋鎭子女史の存在。そして自分の感覚、生き方を信じ、絵を描くことへの想い……。動植物から風景、抽象画まで、独自の画風で生み出されるその可憐な作品たちはいかにして生まれたのか。画家、そして人間・道琳敦子がいま、自身の轍を振り返る。

[目次]
第1章 人間・道琳敦子のカンバス
昔は病弱で、おしゃまさんだった
芸術で生きることに反対した父の想い
日本語を大切にしたくて国文学を専攻する
秘めた熱情にこそ魅力がある
いつも全力だから、後ろは振り返らない
お給料の良さでガス会社に就職
人と人が出会う不思議
レースに熱中した独身時代
夫との運命的な出会い
色々あって、結婚
自分の絵を描きたい
第2章 画家・道琳敦子のマチエール
自分の表現を求めて、自分の道を行く
人生も芸術も、分類はできない
日本画を選んだ理由
日本的伝統と自分の表現
表現というものの不思議さ
私の表現の中にある本質
自分の芯にある個性が表現となっていく
描きたいものを全力で描くしかない
自分の生き方で、絵を描き続ける
自分の感覚で、生きる
人間であるからこそ、芸術は必要
「自分」があれば生き難さは越えられる
頂戴しているコメントのひとつ — 暮らしの手帖社 大橋鎭子

[担当からのコメント]
本書は画家・道琳敦子氏の人生史とも言える作品ですが、自身の人生や芸術観を語る中で「回り道は悪いことばかりではない」、「他人は他人で、私は私ですよね」など、私たちが生きるうえで指針ともなる言葉がたくさん語られています。特に絵画をはじめ、芸術を志している方にとっては、多くの学びが得られるはずです。ぜひ、ご一読ください。

[著者プロフィール]
道琳敦子(ダウリング・アツコ)
1月14日東京生まれ。
淡彩水墨画・俳画にて雅号「秋月」「桃女」を授かる。
同時に素描・油絵を習い、日本画に入る。

1985年~2007年 東方美術協会所属(会員・審査員)
2008年~2016年 東京展美術協会会員
現在 日本美術家連盟会員
受賞歴 18回

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