結晶体:吉田義昭詩集:「第20回小野十三郎賞」受賞 【電子書籍版】
(著) 吉田義昭
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[商品について]
―深く静かな慟哭がもたらす風景―
思い出すだけの過去なら美しくなくてはならない――
今を生きる不確実な生を見つめ、
だれの日常にもある心象風景の中に人生を語り、
一変した世界で妻の死とともに沸き起こる懐かしい思い出に立ち止まる日々。
妻を喪った詩人の魂は何を求め、どこを彷徨うのか。
心ゆさぶる29の詩篇を収めた渾身の第6詩集。
第20回「小野十三郎賞」受賞作品。
[目次]
Ⅰ 星の形
海に映る月
石と雑草
黄昏の時間
星の形
卵の心理学
脳生活
雨 空
愛情の研究
私の幸福度
ひとつだけの奇跡
Ⅱ 大地を耕す時
草の名前
入江の小景
曇り空の日に
麦の大地
人参嫌い
トマトの尊厳
田園へ
大地を耕す時
土の成分
夕日に隠れて
Ⅲ 結晶体
花水木の手紙
波と少年
地上のミツバチ
流木を見つめて
家族という病
手と掌の会話
終わりのない病室日誌
結晶体
夏のアルバム
この詩集に関する覚書
著者略歴
[出版社からのコメント]
それまでそこにあったものが喪われ、それが占めていた心の場所がいつの間にか傷つき、澱のように深く沈んで鈍い痛みを発する、それでも心の中、記憶の中にある美しい光は、淀んだ心を照らし続けるに違いないーー。人生の今を、傷つき苦しみながらも歩み出そうとする全ての人にお届けしたい、魂の詩集です。
【著者略歴】
吉田義昭(よしだ・よしあき)
長崎県長崎市生まれ。元東京家政学院中高等学校校長。退職後、ジャズ歌手としてライブ活動を開始、現在は本格的に歌手活動を行っている。また、作詞も手掛け、日本歌曲振興波の会に属し、歌曲などを作詞し、作詞した歌がコンサートで歌われている。
詩集九冊。「ガリレオが笑った」第十四回日本詩人クラブ新人賞、「結晶体」第二十回小野十三郎賞などを受賞。日本詩人クラブに所属。他にエッセイ集「歌の履歴書」などがある。
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