美女狩り

(著) 大塚保昌

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女性は美しく生まれただけで、可愛らしく生まれただけで、罪なのだろうか… この物語の主人公、赤木二郎(三十八歳)は、立地条件の悪い場所で小さな居酒屋をやっている。数少ない常連客をつなぎとめておくため、昼間の空き時間を利用して便利屋をやっている。  もう開店時間が近づいているというのに、仕込みをする気配すらない赤木。カウンターの丸イスに腰を下ろしたまま、ぼんやりした目が一点を見つめたまま、頬杖をついている。空いている右手がウイスキーのボトルに伸びる。目の前に置いてあるグラスの中で溶け始めている氷。無造作にウイスキーを入れる。そのまま口元へ、そして飲んでいる。いや、飲んでいるというよりも、流し込んでいるという表現の方がぴったりかもしれない。そんな動作を何度となく繰り返して、重苦しそうなため息吐き出している。そのため息に紛れてか細い声がこぼれる。自分自身になにか言い聞かせている感じで、思い出したようにその言葉にうなずいていた。 (本文から引用)

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