義経こそ義士よ──若き武将の知られざる真実

(著) 中津攸子

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作品詳細

[商品について]
―我は世のため人のためと信じる道を生きるだけのこと―
平氏との戦いにおいて圧倒的な功績を収めた源義経は、間もなく兄・頼朝の怒りを買い、ついには朝敵として追われることになる。正義を貫き、世の安寧を願った義経だったが、その生涯にはいくつもの謎が残されている。ーー鞍馬を出た青年義経は、たった一人でどんな旅をして東国に下り、頼朝と会ったのか。義経討伐令が出た後、なぜ彼はわざわざ二年間も都周辺を逃げ回っていたのか。そしてそもそも、驚くべき早さで平家を滅ぼした義経を頼朝が追討した理由とは何だったのか…。歴史的事実の丹念な調査と独自の見解により、義経の誕生から鎌倉幕府の設立を見定めて平泉に向かうまでの二十九年間の生きざまを紡いだ華麗なる歴史小説。

[目次]
はじめに
資料Ⅰ 源義経年譜
資料Ⅱ 系図・地図
一 京都一条の長成邸
二 鞍馬
三 鏡の宿
四 鈴鹿峠
五 桑名
六 熱田神宮
七 田子の浦
八 大磯
九 走水
十 葛飾
※途中、省略
四十 船出
あとがき
著者略歴

[担当からのコメント]
時代が古ければ古いほど、そこに多くの謎が潜んでいるのが歴史研究の面白い点です。中でも源義経を巡る謎は私たちの知的好奇心を強くくすぐります。小説として物語を楽しみながら、義経の生涯に鋭く迫った数々の新説をご覧ください。

[著者略歴]
中津攸子(なかつ・ゆうこ)

東京都台東区浅草に生まれる。東京学芸大学卒。
千葉商科大学評議員、元市川学園評議員。
日本ペンクラブ、日本文藝家協会、俳人協会、全国歴史研究会各会員。
市川市民文化奨励賞、中村星湖文学賞、市川市政功労賞受賞。
北上市文化振興感謝状、市川市文化スポーツ功労感謝状受領。
著書に『仏教精神に学ぶ み仏の慈悲の光に生かされて』『万葉の語る天平の動乱と仲麻呂の恋』『令和時代に万葉集から学ぶ古代史』『戦跡巡礼』(以上、コールサック社)、『万葉の悲歌』『かぐや姫と古代史の謎』『小説 松尾芭蕉』『真間の手児奈』『みちのく燦々』(以上、新人物往来社)、『風の道』(角川書店)、『和泉式部秘話』(講談社出版サービスセンター)、『下総歴史人物伝』『こんにちは中国』(以上、崙書房)、『観音札所のあるまち・行徳・浦安』(中山書房)、『戦国武田の女たち』(山梨ふるさと文庫)、『東北は国のまほろば 日高見国の面影』(時事通信出版局)、『房総展望』(千葉日報社)他多数。

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