胃がんの素顔

(著) 中島聰總

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作品詳細

[商品について]
胃がんは、現在でも日本人の死亡原因の上位を占めながら、未だ解明されていない部分も多い病気です。しかし診断・治療方法の進展に伴い、早期の発見・治療によって完全に治る人も割合も増加しており、胃がんは「おそろしい病気」ではなくなりつつあります。
本書は、長年にわたり医師としてがんの治療・研究に携わってきた著者が、胃がんがどの様な病気でどの様に治療するかについて、広く一般の方に理解していただくために、自身の医師経験をもとに分かりやすく解説した書物です。
胃がんの治療・根絶には、まずは胃がんをよく知ることが必要です。本書は、そのはじめの一書として、またセカンドオピニオンとしても活用していただける内容となっています。

[目次]
はじめに
序章 一九九三年一一月九日
第一章 がん、胃がんてなんだろう
がんは遺伝子病
胃がんはどうしてできるか
胃の構造と悪性腫瘍
胃がんの多発地域分布と食生活
胃がんとピロリ菌
胃がんはどうやって発見するか
胃がんの素顔
第二章 医師と患者の向きあい方(情報共有)――治療の前に――
同じ土俵の上で対話/胃癌治療ガイドライン
セカンドオピニオン
インフォームドコンセント(説明と合意)
癒せなかった末期患者Kさんの苦悩
真実をどのように伝えるか
入院中の患者さんの心構え
よい病院をどうやって見つけるか
口コミは無視できない
患者の会
ホスピタルボリューム(病院の規模・実績)
第三章 胃がんの治療法とその成績 ――いよいよ治療の現場へ――
手術療法
――強力な助っ人、迅速生検
化学療法(抗がん剤)
放射線療法
免疫療法と遺伝子療法
集学的治療(組み合わせ治療)
内視鏡的治療
手術後の合併症と後遺症
日常生活上のQOL(生活の質)
胃と腸をつなぐ再建法
体重の減少と食事の摂り方
第四章 わが国の胃がん研究の歴史から ガイドライン完成まで
胃がんの研究を振り返って
癌研病院の誕生
に上胃癌研究会の活躍
ガイドラインとその解説書
EBM
サイエンスとアート
ガイドラインに沿って手術した患者さん
ガイドラインが目指すもの
第五章 胃がんはどこまで治せるか
治療成績とその見方
胃癌の予防
社会復帰と職場の受け入れ態勢
メンタルケア
ペインコントロール
ソーシャルケア、精神・心理療法
死への不安
医学はどのように発達してきたか
これからの展望・医療科学に対する期待
第六章 わたしが歩んだ道
学園紛争が一つのチャンス
大学と専門病院との違いに仰天
消化器外科の初代部長に就任
忘れえぬ思い出・ウイーン大学での執刀と講義
終章 二〇〇四年秋
おわりに
巻末情報
著者略歴

[出版社からのコメント]
「がん」という病名は、かつての様な「不治の病」というイメージは薄れましたが、それでも依然として私たちにとっては恐ろしいイメージがあります。しかし「怖れ」や「無知」によって医師を遠ざけ、早期発見の機会を逃してしまっては、治療方法の発展も意味がなくなってしまいます。
現在の医療では、医師と患者がパートナーとなって連携して完治を目指す方向に向かっており、今後もこの流れは加速していくと思われます。その中で、患者となりうる私たちには、「自分の病気は自分で治す」という主体性を持った医療制度の活用が求められていくことになるでしょう。本書が、患者としての意識の向上のために、多くの方に活用していただけれることを願います。

【著者略歴】
中島 聰總(なかじま・としふさ)

昭和11年生まれ。
昭和36年東京医科歯科大学医学部卒業。
昭和41年同大学院卒業。
昭和43年(財)癌研究会附属病院外科入職。
平成6年同病院副院長就任。
平成13年同病院退職、同病院顧問就任
平成14年日本がん臨床試験推進機構(JACCRO)設立、常任理事
平成24年 同機構副理事長。
平成30年、同機構退任
同年 医療法人社団埴原会 赤羽病院(t-nakajima@akabane-hp.com)

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