鬼から真人間に還った魂の転変の道筋: 中国・撫順収容所での6年間にわたる元日本軍兵士の記録

(著) 北岡信夫

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作品詳細

鬼と呼ばれた男たちの、生と死の行方を決定づけたものは——?
「これより私は、北京から遥か千数百キロメートル北東に位置する撫順市の戦犯管理所で六年間を過ごした、八百七十九人の元日本軍将兵の生死をかけた魂の葛藤と、そこに存在した人間愛の物語について記そうと思う。」(本文より)
戦後、旧ソ連のシベリア収容所で、50万人から60万人の元日本軍兵士が5年間の抑留暮らしを経験した。その中の約800余人の元戦犯が、それからさらに6年間の日々を中国の東北・撫順市と山西省省都の太原市に在る収容所で過ごした。彼らは一体、そこでどんな生活を送っていたのか——体験者の証言を基に記された、戦争と暴力の根幹を問う空前絶後のドキュメンタリー作品。

【著者プロフィール】
北岡 信夫(きたおか・しのぶ)
1937年 北海道小樽市に生まれる
1956年 道立小樽潮陵高校卒業
1957年 早稲田大学第一政治経済学部入学
1961年 同  卒業
同 年   貿易業界に従事
1972年 東京の私立高校に勤務
1999年 同  退職
2000年 文芸社より長編小説『永遠に続く祈り』を刊行
2001年 中国人民文学出版社より中国文の同書を出版
2002年 文芸社より再版
本 名 森川 忍

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