魏志倭人伝の真実:纏向に卑弥呼はいなかった【電子書籍版】
(著) 坂本繁俊
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―『魏志倭人伝』が伝えようとしているものは何か―
邪馬台国に関する議論の多くは、「邪馬台国が大和政権になる」ということを前提に論じられてきた。第一級の史料である『魏志倭人伝』についても、その記載が疑われたり或いは情報が無視されるなどして、多くの矛盾が生じ議論が錯綜してきた。しかし『魏志倭人伝』を先入観なしで読み解けば、そこに書いてあるのは近畿でなく北部九州のことであり、卑弥呼の時代が古墳時代ではなく弥生時代であるということや、『魏志倭人伝』が郡使の報告書として卑弥呼の国が解るように書かれていることに気づくだろう。本書では、『魏志倭人伝』が批判されるような文献ではなく、読み方さえ間違わなければ日本の歴史を考える上で貴重な史料であることを、その記載を読み解きながら論じていく。
[目次]
はじめに
1 撰者 陳寿(二三三~二九七)について
2 邪馬壹国について
3 女王国情報とは
4 女王国の歴史
5 虚像の邪馬台国女王卑弥呼
6 過小評価された伊都国
7 北部九州から東へ
8 末盧国について
あとがき
付録
邪馬台国論の問題点
魏志倭人伝に書かれたこと
【参考文献】
[出版社からのコメント]
古代史の中でも卑弥呼や邪馬台国は多くの人々が挑戦してきた謎であり、未だ結論が出ていないところに魅力がありますが、その一方で史実を明らかにするという本来の目的から離れて議論が議論を読んでいる様にも見えることがあります。もう一度原点に立ち返り予断のない目線で史料と向き合う時間を、本書を通じて楽しんでいただければ嬉しく思います。
【著者略歴】
坂本繁俊(さかもと・しげとし)
1949年生まれ。
唐津工業高校機械科卒業
浜崎郵便局、前原郵便局勤務
『神功紀異聞』(碧天社)『怡土志摩石ものがたり』(梓書院)
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