[詩集]ひらがな交響詩――ことばの先にあるもの

(著) 中田高友

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作品詳細

―かげろうの如く言葉はたゆたい、幻影を見せる―
わたくしの
ありふれた せいかつの なかの
ふとした こころの ふるえを かきとめた
ちいさな
そして かずすくない ことば
日常の世界の中にあるささやかな、かけがえのない時間、情景に目を向け、素朴なことばで謳いあげた51の詩篇をおさめた魂の詩集。

[目次]
「ゆきのおと」より
なのはな
さくら
やさしさ
あぶらの におい
けむり
しぬ
しらさぎ
もり
あめが ふって
うごいて いるもの
かげろう
のぎく
こども
ふるさと
いえ
ふゆ
さざんか
ゆきが ふる
ふゆの おとずれ
せきれい
かぜ
おもいで
てんし
いぬ
あさ
アカイ セロファン
じゅうにがつの あさ
やまい
ゆきの おと
「るす」より
ゆうやけ
ざくろ
ふうりん
かぜの おと
くもが とりとめも なく
かたつむり
ゆきの おもいで
ふるさと
すてた じだい
しあわせ
るす
てき
れきしの きれま
みさき はんとう
「おもいでを おさなごの てに」より
さんぽ
あさの ひととき
ははの むね
こどもたち
わがこよ
おもいでを おさなごの てに
こどもの いえ
はは
「わが ともへ」より
かたこい
ははがいる
ガーベラ
あるくヨハネのまえで
くものいと
やまさと
よくぼう
おさえるもの
ひるさがり
ひとり
たずねてくる きみ
むしけら
ゆり
ふるえ
あとがき
著者略歴

[出版社からのコメント]
日本で独自に発展してきたひらがなは、やわらかで奥深い日本人のこころの世界を表現する言葉ではないかと思います。そのひらがなで綴られた本書の作品群が、どの様な心象風景を生みだすのか、ぜひ手に取って味わっていただければ嬉しく思います。

【著者略歴】
中田 髙友(なかた・たかとも)

1944年 愛媛県生まれ、愛媛県在住
1977年 日本大学法学部法律学科(通信教育部)卒業
2003年 愛媛県市役所退職

著書 随筆集「山の声」(1967年)
   詩 集「わがともへ」(1970年)
   詩 集「おもいでをおさなごのてに」(1981年)
   詩 集「るす」(1988年)
   随筆集「花」(1989年)
   随筆集「年輪」(1994年)
   詩 集「ゆきのおと」(1998年)

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