オールドランナーの独り言

(著) 亀野稔

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作品詳細

[商品について]
―今でも世界の各地で戦争が続いている。悲しい話だ―
庭先に防空壕を掘り、米軍の航空機のエンジン音を覚え、高射砲陣地の土嚢作りや飛行機の燃料を取るために松の木の根を掘り出す作業にかり出され、そして誰もがみな飢えて空腹だった。父は沖縄で戦死、自身も学業を中断して懸命に生きてきた人生。戦時下で育った身としては、今の政治家は戦争の残虐さを忘れているのではなく知らない、あるいは戦争をしても負けないと思っているように見えてならない──戦争の足音が聞こえる現代の日本を見つめ、幼い頃の記憶や家族、社会に出て生きてきた中で思い出されること思うことを綴ったエッセイ集。

[目次]
(1)戦争を知らぬあなた方へ
(2)戦争を知らぬあなた方へ
(3)号外
(4)B29の下で
(5)松の根の不思議
(6)グライダーの話
(7)今、北朝鮮と
(8)昔の遊び『カンケリ』
(9)昔の遊び『カード遊び』
(10)夢
(11)続夢
(12)食べ物
(13)寒い話
(14)寒い話2
(15)今昔の話
(16)見学?
(17)お祭り
(18)海、その1
(19)海、その2
(20)食べ物の話
(21)父の話
(22)父の話その2
(23)エレベーターの話
(24)釣りの話
(25)今昔物語
(26)音楽は磁石
(27)カメラの話その1
(28)カメラとガールフレンドと音楽と山登り
(29)カメラの話、その2
(30)ラジオの話
(31)愉しくない話
(32)続々・夢
(33)運が良いのか悪いのか
(34)ヨット
(35)カヌー
(36)風呂屋の釜
(37)樹氷の下で
(38)定員6名?のオート・リキシャ
(39)マッターホルンの朝焼け
(40)マッターホルン(その2)
(41)アイガーの夕焼け
(42)絵と12月8日
(43)サンタさんが神戸空港へ着陸中
(44)あね、いもうと
(45)それいゆ
(46)横着
(47)アンパンマンの夢
(48)初夢
(49)菅原道真は
(50)春の庭と夜の明石海峡
(51)東朝霧丘
(52)戦争をやめて
(53)冬の朝霧川の河口
(54)剱岳(つるぎだけ)
著者プロフィール


[担当からのコメント]
戦争という惨禍を自分の身に起きることとして考えたとき、誰も戦争をしたいと思う人はいないでしょう。それでも戦争は今も起きていて、多くの悲劇を生み出しています。戦争を知らない人が増えた今、戦争について考えるための一助として、多くの方に本書をご活用いただければ嬉しく思います。


[著者プロフィール]
亀野稔(かめのみのる)
「私には走るのが有利な条件は全くない。成長期は食糧難でいつも空腹だったからコンパクトに育ってしまった。したがって足が短い。これは大問題で、走る速さは歩幅とピッチで決まる。それでもフルマラソンは40回あまり、100㎞はただの一回。いや、一回だけで人生観が変わる。走るのはその気になればだれにでもできる簡単なスポーツ。雀100まで踊り忘れず。私も100までと思っているレアなオールドランナーのノンフィクションストーリーだ。その内にギネスブックに載るかな?」
(著者ブログより)

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