奥州みちのくをめぐった文化人たち。 

みちのく平泉を歩いた文化人たち

岩渕 国雄/著

発売日:2017年4月18日

500円(税込)

装幀

カバー/22世紀アート

デザイン/22世紀アート


発行形態:電子書籍

ジャンル:教養



奥州みちのくをめぐった文化人たち。

平泉という豊穣な土地と、作家・画家・学者との関連性を繙き、

歴史の闇に隠れた真実を軽やかな筆致で描きだす。

 

平泉と文化人との深い関係とは?

また、平泉という土地の文化との関連性とは?

 

興味のつきない歴史探訪の旅。 

著書プロフィール


岩渕 国雄(いわぶち くにお)

1942年、岩手県西磐井郡平泉町生まれ。

岩手県立一関一高卒、東京学芸大学卒。

1966年から2002年まで東京都立高校に勤務。

2002年、郷里の平泉に帰る。

 

著書 

『高校生の山河』(1976 高文研・毎日新聞社主催第23回青少年読書感想文全国コンクール課題図書) 

『「事件」を恐れない生活指導』(共著 1991 高文研) 

『義経伝説物語』(編者 2006 新風舎) 

『みちのく平泉を歩いた文化人たち 近世から昭和まで(正・続)』(2009 本の森) 

その他、古代文学や教育関係の論文、エッセイ等。 

 


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コメント: 1
  • #1

    三郎 (金曜日, 15 12月 2017 03:46)

    芭蕉は勿論、種田山頭火、田山花袋、岡本太郎……人はなぜ平泉を訪れるのか。
     
    私の場合、この地名にふれた途端、真っ先に思い出されるのは『ありがとう』と祝儀袋に墨書された優しい言葉だ。私が敬愛してやまない今は亡き名優緒方拳。最後の舞台となった渋谷の劇場で千秋楽の幕が降りた後、音響や照明(私の息子が担当した)のスタッフ一人一人にまで笑顔で頭を下げながら渡した祝儀袋……彼の癌に蝕まれた体が最期の時を迎えたのはそれから二年後だった。
    書家としても通用するという達筆な『ありがとう』に、私は彼の人懐っこい笑顔と、彼がテレビで演じた武蔵坊弁慶の壮絶な最期を思い浮かべる。無数の矢が射られ、その一本が眼球に突き刺さる。それでもなお立ち続ける荒法師――その場面は受験競争真っ只中の高校生の私に価値観の変更を迫った。損か得か、勝つか負けるか、そんなことなどどうでもいいではないかと。思えば、その人もまた弁慶のように散り際の美学を心得ていた人ではなかったのか。
    「中には綺麗に畳んだ一万円札が入っていたよ」と、息子も目を潤ませたものだ。

     義経や緒方拳演じた弁慶の最期の地というだけではない。平泉には日本人の琴線に触れる何かがある。政治的な『かた』に文化という血を注入して『かたち』にした本作品でそんな平泉の新たな魅力が発見出来た。