第17回書籍・電子書籍デザインコンペ

応募締切:2018年02月28日(水)

受賞発表:2018年03月15日(木)12:00

大賞賞金:各3万円(各1作品)

募集作品:4作品

 

  1. 戸山和子 - 南半球巡り105日間の地球一周船旅
  2. 村上敏明 - 日本語で歌う・シューベルト 水車屋の美しい娘
  3. 柴沢真也 - 詩集 きつねの嫁入り
  4. 松尾善弘 - 西郷隆盛漢詩全集

特別募集作品

 

応募締切:2018年02月28日(水)

受賞発表:2018年03月15日(月)12:00

大賞賞金:10万円

募集作品:1作品

 

・HIROSHIMA COURT NAGASAKI COURT - HITOSHI TODA

  ※英訳本になります。

 

 

特別募集作品の大賞賞金額が、通常のコンテストと異なり「10万円」となっております。

今までで、最高額の賞金です。

たくさんのご応募お待ちしてます!

 

弊社の電子書籍デザインコンペは、プロアマ問わずご応募が可能なコンテストになります。

本の作者様の製作意図に沿い、デザイナーの皆さまのセンス溢れる本の表紙作品をお待ちしてます!

 

「ブックデザイナー」をされている方、これから目指される方。

 

採用されることで、あなたが作った表紙デザイン作品がAmazonに表示されます。

今後の活動履歴として是非アピールにご活用してください!

 



特別募集作品

 

著者名:

HITOSHI TODA

 

タイトル:

HIROSHIMA COURT

NAGASAKI COURT

(書籍) 

 

ジャンル:外国語翻訳

 

受賞:1作品

賞金:10万円

 

応募はこちらから

 


ー本文からの引用ー

『HIROSHIMA COURT』より

(Little Boy) At 1:45 a.m. on August 6, 1945 the Enola Gay, a B-29 bomber, took off from Runway A on Tinian Island carrying the atomic bomb Little Boy. Captain Colonel Tibbets and 12 other people were on board.

Two minutes after the takeoff of the Enola Gay, at 1:47 a.m., a second B29, the Great Artiste, an atomic bomb scientific observation aircraft, took off. This was followed another two minutes later, at 1:49 a.m., by a third B-29, Necessary Evil, a camera plane.

Sixty eight minutes prior to the takeoff of the Enola Gay, to be precise, at 0:37 a.m. on August 6, three B-29 weather reconnaissance aircrafts took off, one after another. Straight Flush, Jabit III and Full House were heading for Hiroshima, Kokura and Nagasaki, respectively. 

 

 

『NAGASAKI COURT』より 

Since the airplanes flew into the World Trade Center on 9/11, there has been support for the revanchist approach of “an eye for an eye, a tooth for a tooth”. While I once had a meal at the restaurant on the highest floor of the World Trade Center, I went down to the floor directly below it on foot, as guided by a local lawyer. The pillars of the building which were surrounded by a sturdy steel frame were covered with white asbestos. At the time of the building’s collapse, it was reported that there was white smoke being emitted, but this was in fact asbestos being scattered. It is possible that the damage to the public inflicted by this may give birth to more hatred in the future.


著者名:

戸山和子

 

タイトル:

南半球巡り

105日間の地球一周船旅

(電子書籍) 

 

ジャンル:ライフ

 

受賞:1作品

賞金:3万円

 

応募はこちらから

 


ー本文からの引用ー

 

世界を歩きたい、という中学生のころから憧れていたことが実現した。

それも、地球を一周する船旅の中で二十カ国を歩いたと、私は満足しきっていた。

地球一周の船旅をしたのは八年前である。

その後時折、地球一周の旅のパンフレットが送られてきていたが「いいけど、そんなに行ける訳ないでしょう」と思い、見向きもしなかった。やがてパンフレットの届くのが間遠になり「この人はもう行かないだろう」と思われて切り捨てられたようだと、ちょっと寂しい思いをしていた。

神奈川のミノリさんは、八年前に私と同じクルーズをした。

その後「北回りと南回りのクルーズをし、全部で地球を三周したので、後は飛行機で行っていない所に行こうと思っている」と書いた手紙を貰った。

私は一回のクルーズで満足して、次のクルーズなど考えたことがなかったのにと、大きな衝撃を受けた。でも、二巡目の船に乗ろうとは考えなかった。

ただ「すごい、三回も地球一周をするなんて。クルーズの詳しい話をいつか聞きたい」と思っていた。すると間もなく、話を聞く機会があった。

ミノリさんが二回目のクルーズのときに知り合った人が、クルーズ中に描いた絵の展覧会をするというので一緒に見に行き、その後で話を聞くことになったのだ。その人も一回目は何年か前に行き、ミノリさんと知り合ったときは二回目だった。その人は、「乗船する前は、地球一周クルーズを何回もする人がいるの?と思っていたけれど、一回乗船すれば二回、三回と乗船するものですよ」と言った。その言葉は私の中にすんなり入り、そのとおりのような気がした。


著者名:

村上 敏明

 

タイトル:

日本語で歌う・シューベルト

水車屋の美しい娘

(電子書籍) 

 

ジャンル:ライフ

 

受賞:1作品

賞金:3万円

 

応募はこちらから

 


ー本文からの引用ー

 

この歌曲集は歌によってストーリーが進行して行くので、解説など不要だろうと当初は考えていた。しかし実際に訳してみると、やはり註釈すべきと思われる箇所が散見された。

先ず曲集の標題は、従来は「美しき水車小屋の娘」と訳されてきたが、直訳すれば「美しき女粉屋」であり、水車も小屋も出て来ない。電力のないこの時代、製粉の動力の主流は水車であったので(一部に風車、さらに南欧ではロバも用いられた)、「水車小屋」という訳が親切かもしれない。

水車小屋などというと日本では、村はずれの人気のない一軒家で水車がコットン(間)、ゴットン(間)とひねもすのんびり掲いている鄭びた風景を思ってしまうが、ヨーロッパの水車はずっと大型で力も強く、一台で同時に数箇もの石臼を回す。近隣の村落の製粉を全て引き受け、多勢の職人が働く製粉工場だったのだ。

『オツベルときたらたいしたもんだ。稲こき器械の六台も据えつけて、のんのんのんのんと、大そろしない音をたててやっている。16人の百姓どもが、顔をまるっきりまっかにして足で踏んで器械をまわし、小山のように積まれた稲を片っぱしからこいで行く。わらはどんどんうしろの方へ投げられて、また新しい山になる。そこらは粉やわらから立ったこまかな塵で変にぼうっと黄いろになり、まるで砂漠のけむりのようだ。…小屋はずいぶん頑丈で学校ぐらいもあるのだが、何せ新式稲こき器械が6台もそろってまわってるから、のんのんのんのんふるうのだ。(「オッベルと象」註1)』

脱穀と製粉、人力と水力のちがいはあるが、先ず雰囲気としてはこのようなものだったろう。 

この歌曲集では水車だけでも3台もあり(第14曲)、多勢の職人たちが眞白に粉まみれになって働いている(第5、6、13、17曲)。

この曲集中の各曲のピアノ伴奏は、それぞれ川の波の音を表している(ただし、第12曲、第13曲はリュートの弦の音?)。

読者諸氏はどこかの川辺で木蔭に坐って、川のさざめきに耳を傾けた経験がおありだろうか。 

光る中州の辺りではサラサラとソプラノ。こちらの岩角の落差ではザァザァとバリトン。岸辺の流木の所でチャプラン、チャプランとリズムをとり、時々プクン、プクンと息つぎをする。コーラスのようでもあり、ソロのようにも聞こえる。 

単調のようでいながら、微妙に次々とヴァリエイションを奏でて行き、聞き入れば1時間坐っていても飽きない。 

さらに天気が曇り、川面が黒ずみ波立ってくると、表情も声音も変わる。

君が嬉しい時は川も喜びを、悲しい時は淋しさを語る。 

ミュラーは若者の心を川の流れに託して作詩し、シューベルトはそれをさらに波の音として作曲した。


著者名:

柴沢 真也

 

タイトル:

詩集 きつねの嫁入り

(電子書籍) 

 

ジャンル:文学

 

受賞:1作品

賞金:3万円

 

応募はこちらから

 


ー本文からの引用ー

 

きつねの嫁入り

 

竹藪には

何がありますか

 

蚊がいます

鎧着て、槍かついだ蚊がいます

昔から人は悩まされました

 

空気もあります

この頃

人間が多くなって、空気も薄くなりました

 

いつだったか、誰かが一億円はうりこんで

 

これが薄い空気とじゃれっこしてまして

大騒ぎとなったのです

それはあのバブル景気が

はじけるちょっと前

これは変わった例ですが、

人は竹藪に向かって救いを求めるのですよ

 

照っているのに雨がある日は

きつね

きつねの嫁入り

一度見に来てください


著者名:

松尾 善弘

 

タイトル:

西郷隆盛漢詩全集

(電子書籍) 

 

ジャンル:文学

 

受賞:1作品

賞金:3万円

 

応募はこちらから

 


ー本文からの引用ー

 

西郷さんの漢詩はわかりにくいという風評がある。しかし、西郷さんの名誉のために一言弁明すれば、西郷漢詩が難解であると言うより、それをすんなり読み解けない側にこそ大半の責めがあると言う方が当を得ていると思う。

ひとり西郷さんの漢詩に限らず、現代日本人は日中漢詩人の漢詩をほとんど独力では読めなくなっている。

「読めない」ときめつけるといささか語弊があるので、「正確には」という修飾語を冠しておこう。

幼少時から漢字を学習してそこそこの漢字力を身につけた日本人は漢詩漢文すなわち古代漢語を目で追つことによって、そこそこの意味を理解することができる。

つまり、日本人は昔から漢字という「表意文字(今では漢字は『表語文字』と呼ぶのが正しい)」を利用して「訓読法」という翻訳術を編み出し、漢詩漢文の意味の大約を「字面上」で理解してきた。

ところが、日本人が古代漢語を訓読して読み下し文=日本古文に翻訳した途端、そこでは日中間に横たわる二千年の歴史と二千キロ以上にわたる時空の隔たり、更には日本語と漢語(中国語)という高い言語の壁をいともやすやすと観念的に乗り超えてしまったことに気が付かないできた。

かくして漢字力の低下に伴い、何よりも漢語(中国語)そのものを習得しない日本人は必然的に漢詩漢文から疎外されたまま読解力のじり貧状態を引き継ぎ現代に至っているのである。

さて、では現代日本人はどうすれば歴代の日中漢詩人の作品を正確に読み解くことができるようになるのだろうか。

それにはまず漢詩創作上の諸規則を明白にし、それを武器に使って一っ―つの作品を攻略し、詩人たちの「詩想」レベルにまで肉迫することであろう。


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