第20回書籍・電子書籍デザインコンペ


応募締切:2018年05月31日(木)

受賞発表:2018年06月15日(金)12:00

大賞賞金:各3万円(各1作品)

募集作品:5作品

 

  1. 栗村芳實 - 北関東川紀行Ⅱ 鬼怒川・小貝川・渡良瀬川
  2. 安食文雄 - 歴史家になる方法昭和モダンの歴史家に学ぶ
  3. 富田升藏 - まっさんの秩父はつらいよ
  4. 星一彰 - [福島県の]自然保護の歴史
  5. 松尾善弘監修、藤田悠子著 - 増補版 大久保利通(甲東)漢詩集

弊社の電子書籍デザインコンペは、プロアマ問わずご応募が可能なコンテストになります。

 

本の作者様の製作意図に沿い、デザイナーの皆さまのセンス溢れる本の表紙作品をお待ちしております!

 

「ブックデザイナー」をされている方、またこれから目指される方。

 採用されることで、あなたが作った表紙デザイン作品がAmazonに表示されます。

 

今後の活動履歴として是非アピールにご活用してください!



著者名:

栗村芳實

 

タイトル:

北関東川紀行Ⅱ

鬼怒川・小貝川・渡良瀬川

(電子書籍) 

 

ジャンル:教養

 

受賞:1作品

賞金:3万円

 

応募はこちらから

 


ー本文よりー

 

川は流域の田畑を潤し人々に食の恵みを与えるばかりではありません。川は道でもあったのです。人体に例えれば、体の隅々にまではり巡らされた血管ともいえるのです。物資が運ばれるだけではなく、流域に文明をもたらしました。だからそこには、人々が住み、耕地が開け、文化が発達したのです。川なくして人々は生きることはできませんでした。川の流域はまた歴史の宝庫でもあります。川筋をたどれば川の自然に巡り会い、人々の生活を知り、そして山に至ります。いわば太古からこれまでの歴史をひもとくことができるのです。

本シリーズは、北関東を貫流する六つの主要河川の、流域に育まれた文化と歴史をたどる川紀行です。第二巻の本書では鬼怒川・小貝川・渡良瀬川を取り上げました。

まず河口に立って、大河となった川の水が海や本流に注ぐ光景を見届けてから川を遡る旅に出ました。途中思いがけない発見があり、多くの人々との交流もありました。神社仏閣が歴史的遺産の宝庫であることも実感しました。さらに、山の水源涵養林が天然のダムの役割を果たし、人知れず、如何に多数の人々の暮らしを支えてきたのかも実感しました。

川の源流域で湧き出る水は澄みきった細い流れを創り、緑の菓を通して木漏れ日がシャワーのように大地に注ぎ、空気はこの上なく澄みきっていました。そこでまた、水、空気、緑の大切さをあらためて身体全体で感じたしだいです。さあ、みなさん川をたどる旅に出てみませんか。きっと、新しい出会いがあるはずです。


著者名:

安食文雄

 

タイトル:

歴史家になる方法

昭和モダンの歴史家に学ぶ

(電子書籍) 

 

ジャンル:教養

 

受賞:1作品

賞金:3万円

 

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ー本文よりー

 

歴史家になるのに、国家試験はない。あまたの歴史家がいるが、だれ一人として国家が認定したわけではない。ただし、仮に、歴史家と非歴史家の間に明確な境界線があるとすれば、それは著作の有無であろう。学界に向けて、論文や評論や調査報告や随想を発表し、それらを集大成した一冊の専門的な学術書があれば、その人は間違いなく歴史家である。世間も、そのように見倣すであろう。

百人の歴史家がいれば、百通りの歴史家になる方法がある。千人おれば千通りの方法がある。ところが、どうしたことか、一流の歴史家になればなるほど、一般受けするような、実践的なことを書くのをためらう傾向があるようだ。大学の講義の中には、「史学概論」といった難しそうな科目はあるが、「歴史家になる方法」というようなストレートな表現の科目はない。

我が国は、近代的な歴史学が発達した国である。歴史学に関する専門的な著作は、数え切れないほどある。歴史学に従事する研究者の数は、他の学問分野と比べて圧倒的に多ぃ。だが、それにもかかわらず「歴史家になる方法」を具体的に示した本は、皆無である。一方、歴史家ほど筆まめな人たちはいない。自分の学者人生を、一冊の伝記にまとめる努力を惜しまない。歴史学に関する研究余滴を綴る場合も多い。随筆を書くことだって、結構多いのだ。実は、そうしたジャンルの著作に目を通すと、歴史家になる実践的な事柄が、逸話の形をとって語られていることに気付く。そうなのである。歴史家は、自らが開拓してきた学問上の方法論を聞いて欲しいのである。よし、ならば、それらを集めてみよう。きっと面白い読み物になるはずだ。本書は、そうした見通しから生まれたものである。

京都市は学問の都である。国家の圧政に抗うレジスタンスの砦である。籠者は、この京都市で歴史学徒の歩みをはじめた。

この街は、歴史家の基礎力を磨くのにまたとない場である。日本の歴史が層をなしているから、どの時代にも無理なく入っていける。おまけに、歴史資料が豊富にある。京都大学を筆頭にして、個性的な大学が多数ある。古本屋もあちこちにある。こんな好条件がそろった都市は、そうあるものではない。歴史家を志す者は、京都市を目指すべきである。

筆者はこの街にある、仏教系総合大学の龍谷大学で青春時代を過ごした。実に幸せなことであった。まず文学部史学科(国史学専攻)で四年間(昭和五十年四月から同五十四年三月まで)、そして同大学院文学研究科修士課程(同専攻)で三年間(同五十四年四月から同五十七年三月まで)の、計七年間である。箪者はこの間、古都京都市にどっぷりと浸って過ごした。年齢で言えば、十八歳から二十五歳までである。

この七年間は、高度経済成長の終焉と、バブル経済到来のはざまに位置している。あえて表現するならば、「昭和後期モダニズム」と呼べるような時代の雰囲気があった。京都市内にはその文化が充満していて、籠者はゆったりと流れるモダンな時間の中で学問を楽しむことが出来たのである。

「昭和後期モダニズム」における、忘れてはならない成果は、歴史学において民衆史学が発展拡大して絶頂期を迎えたことである。お堅い自治体史の編纂刊行にも、民衆史学の影響が及んで斬新な歴史叙述が試みられた。出版社も、積極的に民衆史学の発想を取り込んで本を造った。歴史学における、革命的な現象である。箪者はこの史潮を全身に浴びて自身の歴史学を形成していったのであるが、同様の体験をした歴史家は沢山いたと思う。本書では、その民衆史学に関する分析を試みた一章を設けている。

この本は、歴史学を一生の仕事にしたいと思っている十代、二十代の若者に読んでもらいたいと念じて書いた。大学にポストを得ることに執着せず、在野で民衆の世界にしっかりと根をはって、歴史学の営み続けていく覚悟のある挑戦的な若者に向けて書いた。


著者名:

富田升藏

 

タイトル:

まっさんの

秩父はつらいよ

(電子書籍) 

 

ジャンル:文芸

 

受賞:1作品

賞金:3万円

 

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埼玉に生まれ秩父に育ち、秩父で暮らす著者が詠む日々の暮らし、世相を反映した素朴な俳句の数々。

未発表分を含めた親近感に満ち溢れた「あるある」俳句。

「秩父はつらいよ: 俳句体験記」シリーズの第2弾。


著者名:

星一彰

 

タイトル:

[福島県の]

自然保護の歴史

(電子書籍) 

 

ジャンル:ライフ

 

受賞:1作品

賞金:3万円

 

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ー本文よりー

 

日本における自然保護、自然保護運動の原点は「尾瀬」といわれる。

尾瀬は関東地方と東北地方の接点にあり、日本海側と太平洋側の境界でもある。尾瀬沼と尾瀬が原を含む山間部の盆地であり、東北地方の最高峰である燧ヶ岳をはじめ至仏山など多くの山々に囲まれている。湿原と静かな沼、高山植物の群落、広大な森林に人々は魅せられるのである。特にヌマガヤを中心とした湿原は、多くの人々に安らぎ感を与え続けている。

尾瀬はまた、動植物の宝庫でもあり、非常に多様性に豊んでいる。オゼコウホネ、オゼヌマアザミやオゼイトトンボ、オゼネクイハムシなど、独特の生物も多く見られる。現在、国立公園特別保護地区、特別天然記念物として大切に保護されている。

日本の経済成長に伴って幾多の問題が発生してきた。特に只見川の上流部に超特大のダムをつくり、主に水力発電のため尾瀬が原を大きな人造湖とする計画が明らかになってきた。本来日本海側に流れる水を太平洋側に流す計画であり、尾瀬分水問題として注目され続けてきた。実際には分水というより、取水と表現すべき問題であった。

尾瀬が原ダム計画に反対する学者や文化人が中心となって「尾瀬保存期成同盟」がつくられ、これが今日の日本最大の自然保護NGO日本自然保護協会として発展してきた。

日本海側や東北地方を犠牲にして関東地方の発展を考えることは、明治以来の日本の中央集権的な発想で、東北を軽視し続けてきた日本政府の発想の延長上にある考え方である。1970年代には観光ブームとなり、尾頼に車道問題が発生した。尾瀬沼までの車道計画が明らかになり、多くの日本国民がこれに反対し、全国各地で反対署名運動が展開された。福島県内でも県都・福島市で署名運動が展開された。車道は途中でストップとなった。

尾瀬が原のダム間題、そして尾瀬沼の車道問題などの経過から、自然保護運動の展開が尾瀬から開始され、尾瀬が日本における自然保護、自然保護運動の原点といわれるようになった。尾瀬は福島県会津地方の一部となっている。

2011年(平成23)、福島県には新たに重大な原発問題が発生してしまったが、福島県の自然保護について、その歴史と思想について、詳述してゆきたい。本記述が福島県の、そして日本の未来を考える大きな示唆になることを祈りたいと思う。


著者名:

藤田悠子著

松尾義弘監修

 

タイトル:

増補版

大久保利通(甲東)漢詩集

(電子書籍) 

 

ジャンル:教養

 

受賞:1作品

賞金:3万円

 

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ー本文よりー

 

私が初めて漢詩と出会ったのは中学三年の時でした。担任の大橋良雄先生が高校入試を控えた私達に、朱熹の「偶成」や釈月性の「壁に題す」など、激励の意味も込めて熱心に教えて下さいました。わずか28文字の漢字がリズミカルに配置され、深遠な教訓が織り込まれていることに魅了され、私達は夢中で暗誦したものでした。

時は移り、50年後、たまたま松尾先生の「漠詩講座」を受講することになり、漢詩を正しく読解・鑑賞するための手ほどきを受け、目からうろこが落ちる思いがしました。

「平仄と平仄四型および平仄式」「押韻および平声字押韻」「二四六分明と一三五不論」「反法(1・2句と3・4句は反対の平仄型に作る)と粘法(2・3句はほぼ同じ平仄型に作る)」「対句の三条件(平仄・語法・語義の対)」これらに違反した時の「禁忌事項(孤平・孤仄・下三連)」や「拗体の鑑別」等、すべて新しい漢詩の世界へ導いてくれる「術語」でした。

中国やわが国の文人達がこれらの諸規則を踏まえて漢詩をものしたことを思うと、驚きとともに畏敬の念を禁じ得ませんでした。そうして是非個々の漠詩作品に照らし合わせて検証し読解・鑑賞しようと思うようになりました。

 

昨年、西郷さんの漢詩を学ぶ中で、大久保さんの漢詩も読んでみようという事になり、私にその纏め役が回ってきました。初め固辞したものの甲東公の漢詩に触れるうち、冷静沈着で思慮深く、忠誠心と人情味に溢れた人となりがよく分かり、作品の読解を通して、甲東公の業績を顕彰したいとの思いが募り、大役に挑戦することにしました。


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