還暦を期して

上地密之/著

発売日:2018年7月12日

500円(税込)

装幀

カバー/22世紀アート

デザイン/22世紀アート


発行形態:電子書籍

ジャンル:ライフ



定年退職を期に、人生の節目を前にして、心が揺れている時、自分の心を深く見つめ、自分の人生の行く末に思いを馳せる時、自らを鍛える手段として、自転車での全国都道府県庁訪問の旅を計画、実行できた事は、少なからず、私の今後の人生に教訓となって残るであろう。

 

ーやればできるよー

旅を終えた著者は多くを語らなかった。

読めば元気になる、総日数八六日、走行距離約八六〇〇km完全走破、全国都道府県庁を巡る自転車旅の記録。

著書プロフィール


上地密之(うえじ・みつゆき)

戦後三重県の片田舎で義務教育を終え、就職。

数回の転職の後、和歌山市の(KK)泉屋パンメーカーを30年勤め、平成5年3月15日定年退職。

退職後、自分の夢の実現はこの時期を逃しては他にないと決め、家族の了解を得て全国自転車の旅を実行す。


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コメント: 1
  • #1

    三郎 (木曜日, 30 8月 2018 09:15)

    「とにかく一歩出よう、一歩出なければ、二歩目は出られないではないか」――今は亡き登山家の田部井淳子のこの一言に心を打たれたという筆者に共感を覚えつつ、私の脳裏には苦い思い出がよみがえる。
     ビルの窓掃除で資金を稼いでは世界中の山を渡り歩き、いつの日か植村直己の跡継ぎになるであろうと目された私の教え子――彼がヨーロッパアルプスで滑落死したとき、私は筆者の好きな良寛のように出家したい気分だった。導いたつもりはないが、登山の魅力、田部井淳子について熱く語った私は、彼が冒険家になったこと、彼の死に強く責任を感じたのだ。
     以来、愛読してきたヨットでの世界一周記や登攀記、バックパッカーの本などを焚書坑儒の如く自分に禁じた私。
     教壇に立つことのなくなった退職後、やっとその封印が解かれたように旅や冒険関連の本をむさぼり読み、あちこち旅をするようになった。この本の筆者が新潟県出雲崎で良寛に心を奪われたように、私もまた日本海の夕日に飽きることがなかった。
     自転車で全国都道府県庁を訪問する旅――この記録を読みながら、私もちょこちょこ短い旅ではなく、「とにかく一歩出よう」とは思うのだが――。一歩出られたら、真っ先にしたいのは教え子の遺稿集に載っている彼の高校時代の自転車日本一周記録を辿る旅だ。