六ヵ月の命を宣告され、二年七ヵ月後に死んだ妻と私のガン闘病記。

花は散らない: 末期ガンの妻とともに

小椋 康成/著

発売日:2018年4月27日

700円(税込)

装幀

カバー/大知

デザイン/22世紀アート


発行形態:電子書籍

ジャンル:ライフ



これは昭和六十三年五月に六ヵ月の命を宣告され、二年七ヵ月後に死んだ妻裕子(ひろこ)と私のガン闘病記である。妻は四十六年の生涯を精一杯生きて、仏のもとへ帰った。

今や二人に一人がガンで亡くなる時代である。食生活の欧米化や環境汚染などが原因で、身内にガンを患った人がいない家系でも、ガンになる人が増えてきた。天寿を全うして死ぬ人のほとんどがガン死であると、ある医師も言っている。いつ自分にふりかかるかわからない災難である。

私は妻がいかにやさしい心を持った人間であったかを、また、いかに勇気を持って死を迎えたかを、私の子どもたちと妻を愛した友人たちに知ってもらいたいと思った。私はまた、この本を出すことは悲しみを和らげる一助になるかもしれないとも思った。しかし、悲しみは時間の経過とともに、少し軽くはなったが、心の深いところまで染みこんでくるようになった。この先どうなるかわからない。ただ自然に身をゆだねて、静かに死を迎える心を持って生を終えるより仕方がないと考えている。

肉親にガン患者を持っている人、連れ合いや子どもをガンで失った人の苦しみや悲嘆は、健康で幸せな家庭生活を送っている人の想像をはるかに超える。私はこの本を、特にガンで愛する人を失った人に読んでもらいたい。少しでも私と連帯して、心の痛みが軽くなるように……。

著書プロフィール


小椋 康成(おぐら やすなり)

 

9401年、神奈川県秦野市に生まれる。

上智大学卒業。


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コメント: 11
  • #11

    いわし (木曜日, 27 9月 2018 16:53)

    延命治療やホスピスなどがんや病気になったときの最後の過ごし方を考える事は選択肢が多くなった現代でも大変だと思います。
    この作品は末期癌になった奥さんとそれを支える決断をした旦那さんの夫婦の物語です。家族がそれぞれのターニングポイントにどのような決断をしたか書いてあります。
    自分であったらと考えながら読んでほしいです。

  • #10

    チョコレートフォンデュ (木曜日, 27 9月 2018 16:53)

    先日女優の樹木希林さんや他にも漫画家のさくらももこさんなど、ガンで亡くなる有名人の話を相次いで知り興味を持ってこの本を読みました。
    今の時代、介護するほうもされるほうもこういった本を読んで自分をどう生きるか決断することについて考えた方が良いなと思いました。

  • #9

    ライフ (木曜日, 27 9月 2018 16:52)

    人生、最後に良かったと思うためには、家族の支えや人生の意義を見つめることが大切かもしれません。この本に出てくる奥さんは、とても重い病気にかかってしまいます。でもだからこそこの家族の絆はいっそう強まったようにも私は感じるのです。
    自分だったらどうするんだろうと一つ一つ考えながら読みました。

  • #8

    ピストル (火曜日, 25 9月 2018 17:11)

    末期がんは、単純に治ると言うような病気では無いということがよくわかりました。癌になってもでも幸せに生きられるということがよくわかりました。でもそのためには家族の支えや治療の計画、そして何よりどういう風に生きるかと言う希望を健康なうちに考えていくおくのが望ましいと思います。この本を読んでもしもの時のために家族で話をしてみると言うのもいいかもしれませんね。

  • #7

    ニューロン (火曜日, 25 9月 2018 17:10)

    自分が肺がんや乳がんになってしまったら、愛する人がなってしまったらあなたはどうしますか?今そうではなくても、この国は1番多いのが癌であり、2人に1人が癌になるとも言われています。
    最初はもがき、でも家族の支えによって前を向き苦しみながらも良い人生だったと思えるような家族のストーリーがここには出てきます。
    自分の人生をどう生きるか本を読んで問い直し、見ることができます。

  • #6

    mrbean (火曜日, 25 9月 2018 17:10)

    病気の人は不便ではあるが不幸ではないと言う言葉がヘレンケラーによって言われたと聞いたことがあります。この作品の、奥さんのように元になった方は本当に辛いと思います、この本の中には痛い苦しい怖いなどの本音がたくさん書かれています。でも旦那さんの深い愛によって、家族の絆がより一層強くなっていくことに涙が出ました。自分ももう一度家族について考えなければならないと思いました。

  • #5

    カニの床屋 (火曜日, 25 9月 2018 17:09)

    末期癌になった人、末期になった人を支える人、言葉だけ聞くと悲劇的で、劇的なように感じます。
    でも2人に1人が癌にかかる時代です。この本の説明にも書いてありますが「いつ自分に降りかかるかわかりません」
    この本に出てくる献身的な姿勢は、きっとその家族の小さくて大きな困難に立ち向かわなければならない時、勇気が沸きます。
    この本を読んで、少し考えてみてはいかがでしょうか?

  • #4

    坊主さん (火曜日, 25 9月 2018 17:09)

    ガンの闘病は重くて苦しい、きれいごと抜きにそう思います。この作品でも、奥さんの痛い苦しいと言う言葉がのっており、そのような場面では読むのが少し悲しいところもあります。自分だったらどうするのだろうと自問自答しながら読みました。

  • #3

    晴れ (金曜日, 14 9月 2018 17:49)

    これはありふれた家族の真実の愛の記録だ
    そして読者にも起こりうる普通の日の事について書かれた内容でもあります
    あなたの愛する人が末期がんになった時あなたならどうしますか?この問いに悩んだらこの本を読んでみるとヒントが見つかるかもしれません

  • #2

    スイカール (月曜日, 27 8月 2018 12:38)

    心に突き刺さる文が多い。とりわけ、親の死は過去を、配偶者の死は現在を、子どもの死は未来を奪うことだという一文は、まさにその通りで胸が痛む。

  • #1

    ビーバー (月曜日, 27 8月 2018 12:37)

    愛する人をがんで失った作者の深い悲しみ。無理に悲しみをなくすのではなく、悲しみとともに生きる姿勢、とりわけ最後の一文が胸を打つ。