『終戦秘話:失われた時間に生きて』の英訳版が発売です!

Living in the lost time continued :

Unknown story of the end of the war

Akio Hidaka/著

発売日:2017年11月25日

1,620円(税込)

装幀

カバー/22世紀アート

デザイン/22世紀アート


発行形態:書籍(ハードカバー)

ジャンル:文学



- 日本語版より -

終戦後に大流行した並木路子の「リンゴの唄」が耳元に流れてくる。あの心地よい響きが、戦後の暗い世の中を一挙に明るくしたことは間違いない。そう、確かに日高さんの言うように、まさに戦争とは「失われてしまった時間」なのである。よく「時が止まった」とか「月日の経つのは早いもので……」などと人は言う。しかしそういう慣用句では説明不可能な、ある種の緊迫した状況の中で行われているのが戦争というものである。日高さんの著書『失われた時間に生きて』という題名には、本当に苦しかったあの体験が凝縮されて表現されている。

 

 しかし日高さんには“歌”があった。そう、「リンゴの唄」という一世を風靡したあの名曲の記憶が存在した。だからこそこころの中は夢や希望を保持出来たのである。こういう背景がこの本にはある。

 

 そのような観点から『失われた時間に生きて』を読むと、意外なことが分かってくる。即ち、ノンフィックション・エッセイ集としての素地は見事に備わっているが、それだけではなくて、なにかこう、人生を闊歩する揺るぎない精神を、一見すると何気なく書いているように思える文章の中から感じ取ることが出来るのだ。つまりそれは、日高さんの絶え間ない“愛”であり、また“優しさ”なのだし、また、これらの要素が相俟って、自然体の文章が、まるで心地よい音楽を奏でるかのように身近に存在しているのである。これは並大抵の精神力ではないと思う。

 

 要するにこうだ。日高さんの感覚には確固たる「軸」が備わっており、その根幹には“優しさ”という貴重なメロディーが流れているということである。これは考えてみれば素晴らしいことで、音楽的感覚と文学的感覚との共鳴とすら言えるのではないかと思える。

 

 いやはや、実に恐れ入ったとは、このことである!


著者プロフィール


日髙 昭男(ひだか あきお)

 

昭和3年 北朝鮮で生まれる

昭和20年 咸興師範学校卒業

昭和20年8月 終戦のため収容所入り

昭和21年8月 引揚げ開始

昭和21年9月 博多港上陸故郷宮崎入り

昭和22年 宮崎県にて教職に就く

昭和28年 神奈川県川崎市にて教職に就く

昭和63年 退職

 

ピアノを十歳から学び、戦後上京し作曲家について作曲を学ぶ。現在、コーラス・歌の会主宰。

なつかしい歌を歌う会

ナッツメロウコーラス

シャンソンくらぶ

福祉施設ボランティア歌唱

ピアノ弾き語り等でコンサート「なつメロでこんにちは」を開催


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