短歌同人誌「淵」に発表したものが中心になった歌集。

童子の像 : 歌集

安孫子 十字/著

発売日:2017年11月16日

500円(税込)

装幀

カバー/TONO

デザイン/22世紀アート


発行形態:電子書籍

ジャンル:文学



ー本文からの引用ー

 この歌集は、以前短歌同人誌「淵」に発表したものが、中心になっております。

 ところで、歌集にせよ句集にせよ、それぞれ一首一句の集積で、本としてまとめるには、時間がかかります。その点は、私など高齢者のいささか困るところであります。

 

よそびとの 縊死したりとふ 林の辺過りて今日は蕗の薹見つ

おのがじし 別れて落つる滝の水 左右に迫りて木の芽吹きそむ

とりどりの 色に咲きたる薔薇の花 塀より出でて影と戯る

葦切りの 耳を聾するとや言はむ 葦の根方に籠もりてぞ鳴く

沼の面を 分けたるごとく白鷺の かたみに別れ三ところに立つ

著書プロフィール


安孫子 十字(あびこ じゅうじ)

兵庫県在住。

 

■著作

短歌集

 『大寺の裏』

俳句集

 『木の葉雨』


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書籍へのコメントはこちらからどうぞ

コメント: 4
  • #4

    藤野 斉 (火曜日, 25 9月 2018 16:16)

    とても素敵で濃密な歌集です。
    人生の大先輩の感覚と感性に驚嘆しました。
    固い文体に慣れない私には少し読みづらい感じもありましたが、それが、品格となり、美風となり、高潔さとなり、謹直さとなり、優艶さとなっているように思えました。
    時代、場所、季節などをあらゆる場面で、心を揺るがされずにはいられない名編集です。

  • #3

    プチ (火曜日, 25 9月 2018 16:15)

    日本の四季について詠まれた短歌が多く、趣があり、ひとつずつ足を止めて詠むことができた。また、普段は気づかないことをしっかり拾っていて、新たな気づきがあった。

  • #2

    うーあ (火曜日, 25 9月 2018 16:15)

    ときに猫視点や子ども視点に立って詠まれていて、くすりと笑えるものから、大地震や戦争のことなど、シリアスなものまで網羅されていて、しみじみ考えさせられます。

  • #1

    ナフナン (水曜日, 05 9月 2018 17:41)

    作者がこれまで詠まれてきた短歌が一冊の本にまとめられていて、どれも味わい深い。作者の身の回りのこと、また身近な風景を詠んでいて、共感できる短歌が多い。じっくり観賞したい短歌集だ。