家族の思い出を短歌で綴る。何気ない日常から見えるメッセージ。

歌集:家族の息吹

川田 永子/著

発売日:2017年8月3日

500円(税込)

装幀

カバー/22世紀アート

デザイン/22世紀アート


発行形態:電子書籍

ジャンル:文学



短歌は、和歌の一形式で、字たらず字あまりの詠み振りがあっても、五・七・五・七・七の三十一文字を基本とし、俳句とともに世界で最も短かい文学と言われています。

 

「何となく知っているけど、短歌自体あまり詠んだことがない。」

若い人は特にそのようなイメージをお持ちでは無いでしょうか?

 

川田さんの「家族の息吹:歌集」は、文学作品としてのクオリティも素晴らしいのですが、いわゆる小難しさがなく、短歌に馴染みの薄い方でもスラスラ詠める作品が並んでいます。

 

タイトルの通り、家族との思い出を中心にまとめられた一冊なのですが、著者は社会問題にもご自身なりの意見をしっかりと持っており、詠みやすさの中に、日々の暮らしを振り返る、重苦しくなく、でも、心に響く、そんなメッセージ性も込められています。

 

仕事から帰って来てリラックスしたい時、土日の夕方に今、そして未来の自分と向き合いたい時、そんな瞬間に手にとって欲しい作品です。

著書プロフィール


川田 永子(かわだ えいこ)

 

昭和10年 宮城県にて生まれる

昭和31年 宮城学院国文科(現・日本文学科)卒業後、小学校にて勤務

昭和35年 結婚の後、退職

二人の子の育児を経て、花道や旅をささやかに楽しみつつ、現在に至る

 

短歌歴

「群山」昭和32年入会、現在編集同人を務める

「女人短歌」に数年在籍、廃刊となる

「サキクサ」特別同人

宮城県芸術協会会員

日本歌人クラブ会員

 

著書

八人集『季節風』

エッセー集『聞こえて欲しい・小さな雫』


読者投稿より


「人は多く傷つき易しと思ふゆゑ言葉選びて消極にをり」この歌を読んで涙がボロボロ出てきました。本を読んで泣いたのは人生で初めてです。素敵な歌をありがとうございます。

 

 

短歌入門書になるんではないかな?あまり難しくなく、ちょうど良い程度の読み応えのようなものがありました。でもしっかりと充実感のある読後感も楽しめます。軽い感覚で読みはじめて、良い意味で裏切られます。短歌ってこんなに面白かったんだ。

 

 

短歌ってもっと難しくてお堅い印象だったのですが、とても面白かったです。日本が誇るべき文化ですもんね、先生の歌は若い人にも響く内容です。

書籍へのコメントはこちらからどうぞ


コメント: 5
  • #5

    サフラン (月曜日, 19 3月 2018 15:29)

    昭和四十六年~五十三年の第1章に、共働きの苦悩という平成の現在にも通ずる社会問題を、短歌で真摯によんでいる所に驚嘆した。私も共働きなのだけど、まるで自分を応援してくれるような短歌だと思った。
    短歌と言うと古臭いようなイメージがあったが、この短歌集は心に寄り添う友だちのように気さくで、優しい内容で、癒された。

  • #4

    ぽん太 (月曜日, 19 3月 2018 15:17)

    その人達が家族と信じるものが家族。いつの時代も、家族とは大切なつながりだと感じました。

  • #3

    かおりん (日曜日, 17 12月 2017 20:37)

    あぁ、そんなこともあったなぁ…とわが子育てを思い出した。昭和46年に共働きというと、今とはずいぶん社会の様子が違っており、周りからの理解を得られないこともあったのでは、と著者の、苦労を想像する。やはり、子どもが病気をした時に子育てと仕事の両立の難しさを痛感する。「買い置きし解熱剤を児に含ませてその傍らにわが布団を移す」から「食欲の少し出でたる児のために果実おろしてプリンを作る」で回復を見せ、明るい雰囲気が伝わってくる。

  • #2

    三郎 (水曜日, 06 12月 2017 12:30)

    テレビのCMに登場する家族の幸せそうな情景。多くは本物ではない、タレント演じる疑似家族だものなあと納得する。リアルな家族ではああはいかない。充電器や港になるときもある家族、どん底で試される家族愛、楢山まで背負ってくれる家族がいるかどうかも覚束ない時代……。そんな時代に家族さえ読んでくれない自分史や自費出版の歌集や句集のなんと多いことかとため息をつきつつ、つい惹きこまれた歌集。

  • #1

    まっすー (水曜日, 06 12月 2017 12:17)

    生活の実感に根ざした本作は三十年の時を経て大樹に育ち、暖かな日を浴びて無数の枝を伸ばしているようだ。