「首落ち」を連想させ、武家では「不吉の花」として避けられている赤椿。

孤愁の赤椿:

メルシオル熊谷豊前守元直の殉教

平川 弥太郎/著

発売日:2018年2月20日

800円(税込)

装幀

カバー/栄楽

デザイン/22世紀アート


発行形態:電子書籍

ジャンル:文学



冬の初め、その祠と子安観音像の背後に椿が植えられた。山陰地方は椿の自生地として知られ、萩の近辺にも多くの椿が自生している。元実は、その中から大振りの赤い花を咲かせる椿を選び、上小野村に移した。

 でも、隠居所とはいえ、武家の屋敷に椿が植えられるのは珍しい。を残して丸ごと落ちる椿の花は、「首落ち」を連想させるためか、武家では「不吉の花」として避けられている。

 

あれから十年余が経ったいまでは、椿が祠と子安観音像を覆うように茂っている。その椿にも雪が積もり始めた。

著書プロフィール


平川弥太郎(ひらかわやたろう)

 

昭和11年広島県生まれ。

広島大学大学院修土課程国史学専攻修了。

広島大学大学院博士課程国史学専攻退学。

山口大学教育学部講師、助教授を経て教授。

山口大学教育学部学部長、山口大学付属図書館長、

広島大学総合科学部教授、東亜大学大学院教授を歴任。 

現在は山口大学名誉教授、山口県文化財保護審議会会長、山口県地方史学会会長。


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