真間の里

西川 日惠(著)

発売日:2016年2月15日

かつしかの真間の手児奈と聞けば、たれも、かなしく美わしい伝説のなかの可憐なおとめを想う。これは、関東に住むわたくしたちばかりでなく、日本中のたれもに通じることと言えよう。 

まことに、万葉集をはじめ国文学の古典に伝えられるかなしく美わしい物語のなかの可憐なおとめの名が、真間の手児奈である。 ただしかし、近来では、そのかなしく美わしい物語も、その真間の手児奈という言葉の語呂がわたくしたちの耳に、相かわらず、あえかにさわやかに聞かれるほどには、物語そのもののなかみは割合に知られなくなって来ているのではないかと思われる。 この伝説にゆかりの深い亀井院の大僧都西川智泰師が、その深い郷土愛と豊かな詩情とで、ここに、そのかつしかの真間の手児奈の故事とそれのゆかり深い真間山周辺の情況とを極めてくわしく『真間の里』と題する一書に書きあげられた。 

 

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歴史