河の流れは風を呼び、風は韻を奏でる。

その河辺に生れ育ち暮れて骨を埋める私である。

大河の風 : 本田まもる歌集

本田 まもる/著

発売日:2017年11月27日

1,000円(税込)

装幀

カバー/22世紀アート

デザイン/22世紀アート


発行形態:電子書籍

ジャンル:文学



ー本文よりー

歌集名『大河の風』の元歌は平成二十六年四月、第三十五回西行祭短歌大会への応募作品。

 

 生きている、大河のほとりでうた詠みてなお生きゆかん七十路八十路

 

本大会の選者小池光先生が秀詠歌として選んで下さり、遠く岩手県・中尊寺まで賞状を受取りに出掛けた思い出の歌。

この時の選者評として「日本には本当の意味での大河はない」とのこと。

それには納得するものの、ここでは一般的な解釈で「大きな河」吉野川とご理解頂きたい。

自宅の北方数百メートルの地点には大河・吉野川は今も変わることなく悠久の流れを湛えている。

河の流れは風を呼び、風は韻を奏でる。

その河辺に生れ育ち暮れて骨を埋める私である。

 

 

 満開のコスモス畑に入りゆけば秋風吹きて我も揺れおり

 

 生前の美女が棺に納まりて改めて見る美女のままなり

 

 一日に一度は握手しようなと最終章の夫婦の約束

 

 ご機嫌よう一期一会の旅仲間別れは淋し長生きしよう

 

 年の瀬に賃金入らぬ人人の流す涙でネオンは潤む

著書プロフィール


本田 まもる(ほんだ まもる)

 

徳島市生まれ。

徳島農業高校(現城西高校)卒業。

日本大学(通信制)卒業を記念して短歌を始める。

郷土結社「徳島短歌連盟」入会。

編集委員。

徳島短歌賞受賞。

第六代「徳島短歌」代表、現在顧問。

徳島市文化協会副会長、徳島老友新聞歌壇選者。

 

歌集

平成9年 第一歌集『沃野の風』出版。

平成21年 第二歌集『棚田の風』出版。


読者投稿より


「大河の風」は短歌の概念を根本的に変える力の作品と言える。私はこんな短歌みたことない。本田まもる氏の歌の数々は100年先の未来を歩んでいる。

 

先生の歌には生命の動きを感じます。大地を感じます。地球を感じます。この作品には「大河の風」というタイトルよりも壮大な世界が広がっています。

 

この歌集は今までで一番面白かった。硬派とユーモアを兼ね備えた歌集だと思います。これだけ表現豊かな歌人は本当に珍しいと思います。

書籍へのコメントはこちらからどうぞ


コメント: 2
  • #2

    Lotte (月曜日, 19 3月 2018 15:43)

    短歌を一年くらいやっています。本田さんほど詠みやすい歌に出会ったのは正直初めてなので、ものすごく驚いています。短歌を始めたい人にとって入門書になるのではないでしょうか。

  • #1

    きのは (月曜日, 19 3月 2018 15:36)

    私は普段短歌と無縁の世界に生きています。たまたまインターネットで見つけたのですが、素人の私でも先生の歌の力強さが伝わってきました。